■■お伊勢参り 今年は60年に一度の『おかげ年』  不思議な『おかげ参り犬』 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

☆BLOGの話題は、精神世界とリアルな現実世界の話題です。
巡礼の旅で、危機に瀕する日本を感じました。
未来の孫たちへ、「日本人の霊的遺伝子」を繋げる責務が、今の世代にあります。


【保存】

おかげ年、伊勢へ行こう 参拝、神話、景観、そしてグルメ
 
2014.3.7 09:30産経
 
 昨年、20年に1度の式年遷宮を迎えた伊勢神宮(三重県伊勢市)。今年は60年に1度、参拝者が例年以上に増えるといわれている「おかげ年」に当たる。参拝者が過去最高の1400万人を超えた昨年に続き、今年もにぎわいが予想されるお伊勢参り。厳かな参拝に始まり、神話を学び、美しい景色を堪能し、地元・伊勢グルメまでさまざまな楽しみが待っている。(佐々木詩)


 
 ◆建築物を移築、再現
 
 伊勢神宮は、皇室の祖先である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る「皇大神宮(こうたいじんぐう)」(内宮)と天照大御神の食事を司る豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祭る「豊受大神宮」(外宮)のほか、別宮や摂社、末社、所管社を含め、計125社の総称。昨年10月に内宮と外宮で「遷御(せんぎょ)の儀」が行われ、20年間使われた社殿から新しい社殿へと御魂が移された。
 
 参拝する際は、外宮から参拝するのが正式とされる。内宮では古くから個人的なささげ物や祈願を禁止する「私幣禁断(しへいきんだん)」の制があったため、今もその名残で本殿である「正殿(しょうでん)」前にはさい銭箱がない。神宮案内ガイドの養成などを行っている「世界のきずな文化交流協会」(志摩市)の塩本智幸会長は「正殿前では個人的なお願いはせず、日々の感謝を伝えるようにしましょう」とアドバイスする。個人的なお参りは天照大御神のもう一つの御魂を祭る別宮の「荒祭宮(あらまつりのみや)」でするといいという。
 
 お参りを終えて内宮の聖域を出ると、目の前に伸びるのが鳥居前町である「おはらい町」。五十鈴川に沿うように約800メートル続く石畳の通りには伊勢特有の切妻・入母屋・妻入り様式の土産物店や銘菓店、旅館などが軒を連ねている。
 
 おはらい町の中ほどには「おかげ横丁」が広がる。式年遷宮が行われた平成5年に誕生。約1万3千平方メートルの敷地内には、江戸時代から明治時代にかけての伊勢の代表的な建築物が移築、再現されている。昨年には新たに日本神話を体感できる「神話の館」もオープンした。
 
 ◆今年も続く遷宮
 
 「美しい景観やおいしい食べ物を味わいに、神宮から少し足を伸ばしてみて」と話すのは、「伊勢志摩観光コンベンション機構」(同伊勢市)の瀧川佳昭さん。約2千年前、天照大御神を伊勢の地に祭った倭姫命(やまとひめのみこと)が伊勢志摩を巡り、大御神にささげる食料を探したといわれ、倭姫命伝説が残る土地が多い。
 
 今も神宮にささげられるアワビや伊勢エビといった魚介類はこの地方で取れたものだ。伊勢市の隣、鳥羽市では神宮に納めるアワビを獲った経験のある海女さんの話を聞きながら、取れたての魚介類を楽しめる海女小屋もあり、人気を集めている。
 
 式年遷宮は昨年で終わりではない。「今年も別宮の遷宮などが行われます」と瀧川さん。内宮、外宮の正宮とそれぞれの別宮計4社は遷宮が完了しているが、そのほかの遷宮についてはこれから行われる。「新しいお宮が建てられていく様子を間近に見ることができる。時間に余裕を持ち、ゆっくりと来てほしい」とアピールしている。
 

 
【用語解説】おかげ年
 
 伊勢参宮は江戸期を通じて流行したが、特定の年に爆発的に参拝人数が増加。明和8(1771)年に流行した際、「神様からおかげ(恩恵)をもらう」として、「おかげ参り」という言葉が誕生した。その後、大規模な流行はほぼ60年周期で繰り返されるようになり、この年を「おかげ年」と呼ぶようになった。明和のおかげ年から約60年後の文政13(1830)年には、半年で460万人が伊勢神宮を参拝したとされている。当時の人口から考えると、6人に1人が神宮を参拝した計算になるという。




おかげ参り犬



江戸時代後期の「おかげ参り犬」というのも歴史書に紹介されていて、病気でお参りに行きたくても行けない主人の代わり(代参)に、犬を行かせたそうです。


おかげ参りに出るという人に連れて行って貰ったりもするのですが、中には単独というのもあって、首に旅費と賽銭を付けて、伊勢参りをするという旨を書いたものをくくりつけて送り出されたと言います。

頼まれなくてもリレー式に犬を連れて行き、道々では、そうした犬が来ると餌をあげたり泊めたりして、その分のお金を少しもらっておくのですが、逆に「これはえらい犬だ」とお金を足してあげたりもしたそうです。
道行く人々には、そのような行為自体も「徳」になるとされていたそうです。


「おかげ参り犬」はかなりの高い確率で、伊勢神宮のお札をもらって、主人のところに帰ってきたというのには驚かされます。何か今の時代に欠けているところが見える気がします。

出典:『おかげ参りと食べものいろいろの2』




不思議な話し・・・
「この犬が家に訪ねて来たなれば、人の言葉が分かる犬なので、お伊勢さんへの道を教えてください」と、詳しい事情が書かれた文と銭を入れた頭陀袋(ずたぶくろ)を首から下げる犬が居たそうです。
 引用:須賀川の「代参犬」シロの話 



*「おかげ参り犬」が人々に知られて流行すると、きっと村々の子供たちは、喜々として犬の世話をしたでしょうね。


そして、無事に伊勢神宮のお札をもらって家に帰る時には、遠い道を韋駄天(いだてん)走りで人々の間を駆け抜けて行ったでしょう。

聡い犬は、自分の役目を知っています。