「あなたに見える景色と私に見える景色は違う」・・・
ポジティブに見れば明るい景色
ネガティブに見れば暗い景色となる
すれ違う対話を打ち切るときに漏れる言葉です。
しかしながら、佛の景色は、佛の景色のままそこに在る。
妻と早春の梅林の小径を歩いていると、ヒヨドリが呼びかけてきました。
いつもは、「ピーチャンきたよ♪、ピーチャンきたよ♪」と聴こえていましたが、口調が変わっていてよく解りません。
こちらを向いて必死です。その健気な様子に聞きとろうと意識を傾けると、ようやく解りました。
「ピーチャン一緒だよ♪ ピーチャン一緒だよ♪」と聴こえました。
昔から野生の強いヒヨドリは、あまり里人の関心を惹きません。
「ヒヨ~♪ ヒヨ~♪」と、甲高い鳴き声のままにヒヨドリと名つけられた、あまり愛されない鳥です。
あなたに聴こえる声と私に聴こえる声は違う・・・
しかしながら、佛の声は、佛の声のままそこに在る。
「妙法」・・・
不可思議を体感しない求道者には、佛の声が聴こえないようです。
行くに径(こみち)に由らず・・・の儒教的な思考では、佛に一歩も近づけないと気づきました。
「行くに径に由らず」〔論語 雍也〕
裏道や小道を通らず,常に大道を歩く。正々堂々としたおこないをいう。
Mihoko Fujimura - Habanera - Carmen
http://youtu.be/-TfR4jSNTGo
■メゾソプラノの藤村実穂子さん
*佛とは、恋慕しても、誰にも飼いならせない野鳥(Carmen)のようですね。
藤村 実穂子(ふじむら みほこ)は、日本のメゾソプラノ歌手である。世界中で活躍し、欧米における「現在最高のメゾの一人」と称される。
(Wikipedia)
日本人オペラ歌手は、有名歌劇場で歌った経験がある、あるいは日本人の役である「蝶々夫人」(ソプラノ)で欧州歌劇場を一時回って歌ったことがあったということを日本で売りにして、欧米よりも日本国内で有名になった。藤村の場合は大きく違い、その活動のほとんどを欧米で、しかも不断に行っていることである。、海外に居住する日本人音楽家は数々いるが、欧米で「最高のメゾソプラノの一人」と呼ばれ、フリーでここまで引っ張りだこで活躍し、また日本人の容姿であるのに欧米人として、一流の欧米歌手達と一緒に舞台に立って演技をし、「女神」「スター」「これ以上の適役歌手はいない」と各誌で絶賛される日本人歌手はこれまでいなかった。「日本人だから」という理由で自動的に「蝶々夫人」として起用されるのではなく、声楽技術、演技力といった実力で歌劇場や指揮者に気に入られたという、いわば本場で認められた初の日本人歌手といえる。