律宗・極楽寺殿(忍性)の数百人とも云える供僧の助勢も叶わず、一滴の雨も降りませんでした。
総勢の僧の頭上から湯気となり立ち上るのが望見できたそうです。
敢然と日蓮聖人は、
祈雨の修法をもって法華経の守護神・八大竜王 の霊験により雨を降らせたとの故事があります。
祈雨の修法対決は、法力を万人に示す結果となりました。
「一丈の堀を越えられぬ者が、どうして二丈三丈の堀を越えられるのか。雨をふらすなど、いともたやすい事、それも出来ぬ者が、はるかに難しい成仏を説くとは・・」(日蓮・頼基陳状)
![taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢-江戸時代の講中が創建した埋没していた石碑 霊光寺](https://stat.ameba.jp/user_images/20120915/17/tarooza/43/6e/j/t02200165_0540040512188956975.jpg?caw=800)
(江戸時代の講中が創建した埋没している石碑が発見され、見つけた僧が初代住職となり龍王山・霊光寺を開山)
![$taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢-霊光寺 祈雨の霊場 修復された田辺の池](https://stat.ameba.jp/user_images/20120915/17/tarooza/24/f4/j/t02200165_0540040512188956974.jpg?caw=800)
(近年荒れ果てた田辺の池は、祈雨の霊場として修復された。池面に映る御堂は八大竜王を祀っている)
◆この一件は、数ヵ月後の9月12日、龍ノ口法難(斬首)の遠因ともなった。
![$taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢-江の島・龍口寺の法難会 万灯供養の纏い連](https://stat.ameba.jp/user_images/20120915/20/tarooza/1f/43/j/t02200165_0800060012189235022.jpg?caw=800)
(2012年9月12日夜半 江の島・龍口寺の法難会 万灯纏(まとい)の練り供養)
江の島・龍ノ口で首が刎ねられる瞬間に”不思議が起こり”処刑は中断された。
急の使者を鎌倉幕府に奔らせると、丁度鎌倉よりの使者と”行合い川”でばったり行き合った。その行合い川の上流が、龍神の棲む祈雨の霊場です。
その夜半鎌倉幕府の屯営でも不思議があり、急遽処刑中止の使者を派遣したのです。
龍ノ口法難の不思議に遭遇した強者たちが、それからの生涯に亘り帰依したのは偶然でありません。そして強固な代々に伝わる縁の始まりです。
宗教奇談としてしか見えない宗教学者は、一族の命運を賭ける当主の心情を理解することは出来ない。まして・・
不思議を何度も体験する者は、日蓮聖人の不思議の意味を知っています。
神憑きのシャーマンなのだと。
◆懸念
近頃、龍神信仰を持つ異相の顔つきの者たちが訪れて、騒いでいるようです。(土俗の勝手な流儀)
しかし、彼らは自らの民族霊の邪気が、日本に根差した龍神の聖域を穢していることに気づいていない。
「護国修法」の精神か皆無だからです。
自利のみ。