無賃乗車 こどもの罪 (過去ブログ記事)
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母子が火災事故で亡くなってから、その街に帰る事も有りませんでしたが、
お寺の祭礼のため、妻と出かけました。
残り少ない人生を数えるようになると、懐かしい場所に身を浸したくなるようです。
いつもは、ただ通過するだけの駅になっていましたが、途中降りる事にしました。
町並みは、一変しています。
まるで知らない街になっていました。
長く住んでいれば、名前も知らなくても、通る人たちにどこか見知ったような面影がある筈ですが、それも有りませんでした。
店を覗きながら歩いていると、不意に煙と臭いがしてきます。
火事です。
消防車がけたたましく到着すると、近所の人たちが出てきました。
昔に見覚えのある老人たちが居ました。
まるでサイレンの音に呼び出されたように集まってきます。
この街で、何がしかの縁の有った人たちだと・・・
![電車](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/126.gif)
火事に纏わる、長い年月でのシンクロなのでしょう。
彼を思い出しました。
合掌