不思議な話はタブー視されていました。
戦争は、人を狂わせます。
その人が行った事を感じたままに喋ってしまいました。
まだ子供でした。
戦争反対の余り、戦後には過剰な教育が行われていました。
生徒が、各自の意見を発表させられた折りのことです。
酷い事を生前行った者の墓から、異臭が立ち上ると話しました。
残念ながら・・・
僧侶の読経、供養の効果は無いようです。
先生しか知らない「異臭の事実」を、感じたまま話しました。
戦災者の遺体収容での、彼の様子です。
信じてもらおうとして・・・。
それから、
教育指導と云う名目の「いじめ」が、不思議を語る子供に加えられるようになりました。
遂には、攻撃的な人格否定の言をぶつけるようになります。
子供相手にです。
先生に脅えが視えていました。
現在、「不思議な話のタブー視」は、多少緩やかになっているようですが、まだ底辺では燻っています。
子供の心が壊されないように、
子供たちを護るのは、親だけでなく、その経験を知る者も支援するようにと願っています。
健やかな子ども時代を過ごさせたいですね。
短稿でした。