利己的でないメンバーをグループから放逐したいという願望 | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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巡礼の旅で、危機に瀕する日本を感じました。
未来の孫たちへ、「日本人の霊的遺伝子」を繋げる責務が、今の世代にあります。

研究目的は、

ビジネスに関する心理学実験です。

利己的なメンバーが、チーム全体のタスクにどのような悪影響を及ぼすか?
研究精度を高める為に、「利己的な者」に対する反対の性格の「利他的な者」を入れました。


結果は思いもよらぬものでした。

チームの評価は、成功していても皆の印象は悪い結果に見えてしまう。
なぜか、利己的なメンバーでなく、「利他的な者」のためにチームのタスクが低評価とされてしまいました。

「利他的な者」が、他のメンバーから恨みを買うことになります。叫び



(記事抜粋)
「利己的でないメンバーをグループから放逐したいという願望」 と題された論文(『Journal of Personality and Social Psychology』に掲載されたもので、4本のシリーズ論文のうち1つ)によると、「利己的でない人」はメンバー全体に求められる「基準」を引き上げてしまい、他の同僚たちを「悪く見える」ようにするため、同僚たちの恨みを買うことになるという。

「誰かの利己的でない振る舞いのおかげで、グループ全体にメリットが生まれるとか、目の前のタスクが上手く行ったりすることは考慮されない。客観的に見て良いことが、主観的には悪いことと思われている」と、研究の共著者の1人、ワシントン州立大学のCraig Parks教授は語る。



研究の論説を読んみて・・・

マザーテレサを尊敬する同じ人が、奇妙にも、隣の普通のオバサンの利他的な行動を気にいらないのと似ていますね。叫び

自分では行動しないが、自分と同類と看做していた人の利他的な行動を許せないと感じる心理状態かもしれません。(実践者への怖れ?)


さらに考えてみると、

グループの中で上下関係の差別化が無意識に行なわれています。

平等意識での結びつきとグループの雰囲気を表現することが多いですね。
しかし、密かに自分より下と思っていた者が、遙かに利他的な生き方をしていると気が付くとグループに少なからずの波紋が生じます。

利他的な方に同調することは、あまりないのが現実です。

無関心を装つたり、
巧妙な反対意見が出て来ますから。




$taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢-マザーテレサ

マザーテレサ(Mother Teresa) は、言います。

 *「あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。

蹴り落とされるかもしれません。それでも気にすることなく最良のものを与え続けなさい。」


「愛の反対は憎しみではなく無関心です」
 




利他的なマザーテレサを尊敬する者が、利他的な普通人を揶揄(やゆ)する・・

同じ理想社会を目指していても、自己犠牲の塩梅を量る防衛心理が働くようですね。



短稿でした。ニコニコ




*「詩編 あなたの心の中の最良のものを」