![$taroozaのブログ-ひかり](https://stat.ameba.jp/user_images/20100610/12/tarooza/90/00/j/t01360091_0136009110583886235.jpg?caw=800)
(光を抱きかかえて様作品)
暑い夏でした。
不思議な夢を見ました。
老いた妻を、背中から見ています。(実際の年齢は、まだ老いてない中年でした)
妻は静かに嗚咽しています。
私は語りかけました・・
「遠くに遊びに行って、楽しくて帰ってこないと・・思おう」
この夢を数回立て続けに見ました。「警告夢」です。
それからは息子に「風邪に注意しろ」と言い続けました。
その冬、北風が吹き寒い日でした。
薄着で参加する土手でのマラソン大会です。
少し風邪気味でしたので、中止したらとの忠告を聞いてくれません。
思春期です。少し反抗の気配がしました。
その晩から発熱です。そして病院への入院。
医師から重篤な状態と知らされました。
付き添っていた妻が、顔面蒼白で自宅に帰ってきました。
ぽっんと、「あぶないって・・」
すぐ私は病院に行き、担当医師と面談しました。
「一人息子です、助けてください」
医師は、「他に女のお子さんは?」
「おりません、たった一人です。”墓を守る”一人息子です・・」(無意識に)
(地方の家を守り、先祖からの墓守りをする人に対する気持ちは分かつていました。医師の問いかけへの敏感な直感です)
その日から、医師は手続き、医学的手順を省いて動いてくれました。
しかし、それからすぐ、頭から血の引く覚悟(選択)を求められました。
担当医師のテーブルの上に、薬があります。
肺炎菌に対する薬は、菌に適合しないと効果がなく、拮抗性のある薬どうしは使えません・・・。
レントゲンに撮られた、進行する不吉な影。
どの薬を”最初に”使うかが、生死を分けると 理解しました。残りの時間がありません。
医師は親に、暗に覚悟を求めています。(と、感じた)
「先生、どれを最初に・・?」
「・・・・・・・・」
黙って、その薬をひとつ 採りました。
ちいさい手、柔らかい肌、待ち望んだ赤ちゃんでした。(結婚13年目)
産院から貰うようにして抱いて帰った日・・・・嬉しかったのに。
私の掌中の珠、「生命」を一瞬で喪うのかと、動揺する思いで血の気がひきました。
つと・・・医師は、無意識に、その薬をぎゅっと握りました。
◆ はっと、私は、彼に握られた「ひかり(青白)」を感じました。
面を上げ一気に、「そのお薬で・・・お願いします」
![$taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢](https://stat.ameba.jp/user_images/20121109/21/tarooza/2f/3c/j/t02200165_0600045012278153532.jpg?caw=800)
(とんぼ玉 by 如月)
・・・・あくる日から、
熱が下がっていきました。
◆仙薬は命を延べ
凡薬は病を癒せども命を延べず
(報恩抄)
現在は、健康な好青年になりました。
平城山narayama いずみの会女声合唱団