私がアニメを見出して最初に大人の視聴者を意識して制作されて居ると感じたのが「フランダースの犬」であった。
最後にアントワープの街に襤褸襤褸の服装で現れ、何時もは閉ざされて居るルーベンスの絵を見たのだ。
最後になったが、敬愛するルーベンスの絵を見られたのは本当に良かったと抱き合うネロとパトラッシュ。お互いに眠くなって抱き合って寝て仕舞うのです。
と天使達が楽器を演奏し乍ら降りて来ます。そして、ネロとパトラッシュを牛乳配達の車に乗せて昇天して行きます。
家族全員で泣きました。父を除いては。少なくとも私は父の事を血の通って居ない冷酷無情の人、人間らしい心のない人と感じました。
本当に全編で登場人物に素直に感情移入出来る点を「大人の視聴者を意識した作品」だと思ったのです。
此のアニメには後日譚が有り、ネロの初恋の人だったアロアはアントワープの王立美術館(ネロが昇天した場所)で修道女となって居ます。