6月25(火)17:00配信 夕刊フジ
アイドル、芸能人、地下アイドルの洗脳と搾取の実態に慄然
「どんな証言が出てくるのか注目をしていましたが、びっくりしたのは『すべてにおいて洗脳されていました』という証言。『洗脳』ですからね。アーティストと所属事務所幹部のいびつな関係が浮かび上がりました」(音楽プロダクション関係者)
シンガー・ソングライターのaiko(48)が今週、東京地裁に出廷し、証言した。
「aikoの恩人ともいえる個人事務所の元取締役、千葉篤史被告が特別背任罪で起訴された裁判です。コンサートグッズの水増し請求などで3年間で約1億円をネコババした、ざっくりいえばそんな話です」とスポーツ紙芸能記者が説明する。さらにこう続ける。
「アーティストの個人事務所ですから、当然aikoの目が行き届いているのかと思いましたけど、そうでもない。逆らったら音楽制作に影響が出るかも、と恐怖を植え付けられていた。自由に創作活動をする個人事務所のイメージとは真逆ですね。CDがあまり売れない今、コンサートのチケット代とグッズ代はアーティスト活動の両輪。それをちょろまかされた。しかも裏切ったのは身内ですからショックもでかい」
かつて、ビル購入をめぐり知人の裏切りで35億円の詐欺被害に遭った矢沢永吉のケースもあった。最近も夢グループの元幹部が背任容疑で逮捕されている。ビッグマネーが動く音楽マーケットでは輩は後を絶たない。(業界ウオッチャーX)
aikoの激白で波紋…地下アイドルに横行〝洗脳〟の実態 ギャラは他言無用、抗議すれば汚名着せられ〝公開処刑〟に
歌手のaikoが代表取締役を務める芸能プロダクション会社「buddy go」(東京)の特別背任事件で、〝育ての親〟だった元取締役の千葉篤史被告(58)から「洗脳されていた」と激白したことが波紋を広げている。アメとムチを使い分けて、地下アイドルを支配する運営も存在するほど。そんな〝洗脳〟の実態に迫る。
aikoのように洗脳されるケースは芸能界では少なくない。地下アイドルのプロダクションの元社員はこう明かす。
「プロデューサーからアイドルの洗脳と支配は、トラブル予防のために大切だと習いました。『アーティストは歌や踊りでファンサービスしていればいい。お金の計算やグッズの仕入れは事務所の仕事。お客との直接のやりとりは厳禁。ギャラは他言無用。嫉妬や借金問題などの火種になるから』とアイドルにたたきこんでいました。家族、友人といった第三者に相談されると搾取がバレてしまうし、ファンと直接やりとりされると事務所のもうけがなくなるからです」
地下アイドルのコンサートは、終演後に物販コーナーでアイドル自身が売り子として競って販売したり、ファンとのツーショットチェキを有料撮影したりするのが恒例となっている。
《音楽活動止まる恐怖》aiko、洗脳プロデューサーの“体を張る”関係性「一通の年賀状」が解いた4年間の“警戒心”
6月18日、シンガーソングライター・aiko(48)が代表取締役をつとめる所属事務所「buddy go」に約1億円の損害を与えたとして、会社法違反(特別背任)の罪に問われている元取締役・千葉篤史被告(58)の公判が東京地裁で行われた。aiko本人も証人出廷し、「全てにおいて洗脳されていた」と語った。
「千葉被告は、2016年9月から約2年半の間、aikoさんのコンサートツアーの販売グッズの仕入れを水増し請求するなどしたとされています。aikoさんによると、ライブ運営やグッズ制作などについて決める上で、千葉被告の確認が必要な体制になっていたそうで、公判では『全てを否定される。逆らうと音楽制作に影響が出るかもしれないという恐怖があり、(不正については)聞けなかった』と明かしていました」(全国紙の社会部記者)
aikoが衝撃告白…「育ての親」千葉篤史被告からの洗脳の恐怖 所属事務所めぐる特別背任事件、垣間見えた芸能界の〝闇〟
衝撃的な告白だ。歌手のaiko(48)が代表取締役を務める芸能プロダクション会社「buddy go」(東京)をめぐる特別背任事件の公判で、証言台に立ったaikoが、会社法違反(特別背任)の罪に問われた元取締役、千葉篤史被告(58)に対し、「洗脳されていた。逆らえば音楽制作が止まってしまう恐怖があった」と証言したのだ。
千葉被告は2016~19年、ツアーの販売グッズを本来より高い代金で知人側から仕入れたとして起訴された。検察側によると、水増し分を自分の口座に入金し、ブランド品の購入などに充てたとされるが、被告は無罪を主張している。
aikoは被告と働いた当時と、現在を比べ「悪徳ブリーダーに繁殖させられてケージの中の世界しか知らなかった犬が、温かい家族に保護されて初めて公園を走り回ったような気持ち」と彼女らしい言葉で表現。「自分の音楽を否定された」と怒りをにじませた。