92歳大村崑、元気ハツラツな姿 「老い」を感じさせない秘密明かす | みんなの事は知らないが、俺はこう思う。

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今も「元気ハツラツ」

コメディアンで俳優の大村崑(92)が、24日放送の読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」(金曜午後7時=関西ローカル)に出演。吉本新喜劇座長のすっちー(52)と、天才ピアニストの竹内知咲(32)ますみ(37)の3人が展開していたロケに参入した。


 場所は、1921年(大10)に建てられた北浜「青山」ビル。スパニッシュスタイルの外観に、蔦をからませた北浜地区を代表する「レトロビルヂング」として紹介。そのビル内で、とりわけレトロな部屋が紹介されると、大村が「はい、こんにちは。ほんまもんでっせ~」と言い登場した。


 おなじみ、メガネをずり落とした状態で「うれしいからメガネ落ちてるんです」とボケ、すっちーらも大爆笑。大村は「もっと喜ばそうとおもて、こういうことしたら、喜ぶおもて」と言い、かつてCMキャラクターを務めていた「オロナミンC」を取り出した。


 続けざまに「元気ハツラツ! オロナミンC」。驚異の92歳は、自身より“11歳先輩”のこのビル、この部屋の歴史を紹介。花登筐が立ち上げ、芦屋雁之助らと移籍した「劇団・笑いの王国」初代事務所があった部屋だと明かした。


 この事務所時代には、後に吉本新喜劇で人気者になったチャーリー浜さんもおり、大村は「僕が吉本へ入る時に、一緒に連れて行った1人がチャーリー浜。新婚のウチ(大村宅)に泊まって観察して、それで(世に)出たんです」などと思い出話も明かした。


 その後、同ビルをめぐる再現VTRにも出演していた。


大村崑・92歳、自ら入居した老人ホームで実践する「子に頼らない、頼られない」暮らし ホームではみんなの「崑ちゃん」であり続ける日々

5/24(金) 7:15配信 マネーポスト


喜劇役者の大村崑さん(92)は昨年12月、それまで住んでいたマンションから夫妻で自立型有料老人ホームに引っ越した。頭脳も肉体も老いとは無縁というが、入居した背景には「親は親、子供は子供」との考え方があったと明かす。


【写真】1960年撮影 国鉄の特急「つばめ」の車内から電話する大村崑さん

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 92歳になった今でも、20kgのダンベルを2つ持ってスクワットするくらいだし、女房もまだまだ元気。生活面では何の問題もありませんでした。


 そうしたなかでホームに引っ越したのは、それまで長く住んでいた大阪・箕面のビルから、他の入居者やテナントが出てしまって、私と女房の2人だけになったからなんです。以前は1階が店舗で夜も明るかったけど、今は真っ暗で誰もいない。住んでいた6階まで上がろうと思っても、夜遅くにエレベーターの陰に誰かが隠れていたら……と不安になってね。最近は高齢者の住居に強盗犯が侵入したり、物騒な世の中ですし、僕も地元では知られた存在ですからね。事件に巻き込まれないとも言えないし、「物音がしなかった?」と不安になったり、身の危険を感じるようになったんです。


 そんな時、住んでいたビルの近くに新しい建物ができていた。女房と「何ができたんだろう」と話していたら、高級老人ホームだというので見学に行ったんですよ。そうしたら24時間明かりがついていて、玄関に警備員がいる。受付の女性がいつも「おかえりなさい」「いってらっしゃい」と声をかけてくれるわけです。高級施設なので医療施設はもちろん、シアターや娯楽施設、大浴場からレストランまでありましたが、警備面の不安がないのが何より大きかった。夫婦で気に入って、トントン拍子で入居を決めました。

他人さんが面倒見てくれる


 子供に相談? いやいや、僕は昭和6年生まれの昔人間だけど、親は親、子供は子供という考えです。だから、老人夫婦だけの暮らしが不用心だからといっても、僕たちは子供を当てにしない。2人の子供には「迷惑はかけないし、面倒を見る必要もない。その代わりに親の財産を当てにしないでほしい」と話しているんです。


 もちろん、施設の入居には費用がかかるし、今後もお金が必要になります。そこは「親は親の金で他人さんが面倒を見てくれる。お前さんたちも親のためにお金を使うこともない」と話していて、子供たちにも納得してもらっています。


 何より子供たちのほうも、警備体制や医療機器も整っている施設なので、僕たち以上に安心しているんじゃないかな。それが一番ですね。


 老人ホームと言うと暗いイメージかもしれませんが、僕たちが引っ越したのは明るく元気な人が集まっているところ。10階建ての棟が3つあって、230人も入居者がいますが、みんな元気ですよ。建物の中を歩いていると、「崑ちゃん、崑ちゃん」って声をかけられる。だから背筋を伸ばして、ちゃんと「崑ちゃん」をやらないといけない。ちょっとくたびれて大変な時もあるけど、元気でいないと、という気持ちにもなりますね。


 スタッフの人も、92歳の僕を「人生の大先輩」と大事にしてくれる。ただ、僕が最年長かと思ったら、94歳のご婦人がいました。そういう方がいると、僕も負けずに長生きしようという気持ちになりますね。


 施設で暮らすと、子供だからといって必ずしも親の面倒を見る必要なんてないと改めて思うよ。子供には子供の生活があるんですから。


※週刊ポスト2024年5月31日号