大雨や地震やと相次いで災害に見舞われながら、冬の厳寒を控えて復興もままならぬ地域・人々がいらっしゃる。
「闇バイト」だ強盗だ殺人だとのニュースが途切れることもない。
国家をリードする政治世界も裏金だ、不倫だ、セクハラだ、パワハラだ、失言だetc……と開いた口も塞がらない。経済界も大企業の老化・先細り、中小企業の弱体化、物価高に、年金の目減りに給料の低迷etc…… そりゃあ犯罪も増えるわな。倫理・道徳も地に落ちるのもいたしかたないわな。
日本人の持つ美徳と言われた貧しくとも心の清らかな、慈善心や正義感、誇りはどこへ霧散したのか。
そんなことを愁(ウレ)いていたら、ある歌が口をついて出た。もう50年以上前に藤田まさと氏(?)だったかが作詞されて、鶴田浩二氏が歌った『傷だらけの人生』。作曲は吉田正氏だったかなあ。
「………… 生まれた土地は荒れ放題 今の世の中 右も左も真っ暗闇じゃあござんせんか。……♫何から何まで真っ暗闇よ 筋(スジ)の通らぬ事ばかり 右を向いても左を見ても ばかと阿呆(アホウ)のからみあい どこに男の夢がある♫……」といったようなフレーズでした。私が30歳の頃の流行歌です。あの頃は大学紛争が終焉(シュウエン)期を迎えて、高倉健さんやこの鶴田浩二さん、藤純子さんなどが主演のヤクザ映画が大はやりの時代でした。オールナイトでもありました。
それはそれとして、もう既にあの頃(今から50年以上前)から高度経済成長からバブルの時代を経る中で、物質的な豊かさと「金(カネ)もうけ」・拝金主義偏重が進んでいったと考えられます。それと関連して都市部への人口流出や学歴偏重傾向も強まり、大宅壮一氏が「一億総白痴化」を招くとテレビの普及に警鐘を鳴らしたように文化の軽薄化も進展していったと言うことなのだろう。
大宅氏がご存命ならば今のSNS文化をどう批評されるのか?
私が冒頭に嘆いた今日の現象は、もう既に50年以上前から進行してきた退廃の結果であると言えるのでしょう。極論すれば、人の世はヒトの誕生以来変わらず行き着くところまで行って、ようやく反動で振り戻り、またその反動で逆に振り戻るという繰り返しの歴史なのかもしれない。
………… なんてことを考えたりした雪の一日でした。
空き家は1年も経てば「廃屋」・「荒れ屋敷」になり、田畑は1年耕作放棄すると雑草原と化し3年も経てば木が生えて原野・山林と化す。里山は人の手が入らぬと倒木が増え、倒木が谷川を塞いで土石流を生じ、土石流防止のための砂防ダムが莫大な費用を使って上流・上流へと増設される。せっかくの植林も野生動物に食い荒らされ、その防御費用で林業は成り立たず、益々人が山を放置する。山が荒れると治山治水が乱れ、清らかな飲料水確保すら困難となっていくだろう。それらが私の生活の身近で進行している。猪谷しかどころか熊や猿まで日常的に出没している。草ぼうぼうの田畑が至る所に増えてきた。林道は荒れて車が通れないように寸断されているetc……。本当に「生まれた土地は荒れ放題」・「右も左も真っ暗闇」となっています。もう3年先はどうなるのだろう。限界集落もとうに越えた。
しかし、行き着くところまで行き着かないと無為無策なのが人間の性(サガ)なのだとすれば、嘆きつつ諦めてなるに任せるしかないのか。
運を天に任せるしかない(?)のなら、来年は良いことが一つでも多くなる年になるように祈りましょうか。神頼みしかなし。
…… ごきげんよう。良いお年をお迎えください。来年もボケずにウダウダとブログがかけるといいな(*^o^*)。