ホルンの出番です359  デュボア「クロマティックホルンのための八重奏」 | 翡翠の千夜千曲

翡翠の千夜千曲

音楽を学びたい若者で困難や悩みを抱えている人、情報を求めている人のための資料集

León Dubois (1859-1935) - Octet for eight chromatic Horns

 

 

 

 


 地震、火事、飛行機事故と年頭から余り良いニュースを聞きませんが、何よりも能登半島での救出が一日も早く進みますように祈ります。
   ホルンの八重奏には以外に隠れた名曲がありますが、今日はデュボワの八重奏を聴きたいと思います。デュボワと言う名前は、作曲を勉強したものにとっては和声学を思い出すのですが、そのデュボワはフランス人です。

 シャルル・ルイ・レオン・デュボワ(Charles-Louis-Léon Du Bois、1859年1月10日- 1935年11月19日)は、ベルギーのオルガニストで作曲家、指揮者です。
 デュボワは、ブリュッセルで生まれ、故郷の王立音楽院で教育を受けました。1885年に彼は彼のカンタータ 「Au bois des elfes」でローマ賞を獲得しました。彼はいくつかの劇場でオペラ指揮者として務めました。1889年から1890年にかけてナントのグララン劇場、1891年から1892年にかけてリエージュのワロニー王立オペラ座、1890年から1897年までラ・モネなどで指揮者として活動しています。
 1912年にはベルギー王立科学・文学・美術アカデミーの会員に選出されています。同年、作曲家エドガー・ティネルの後を継いでブリュッセル王立音楽院の院長に就任。1925年にヨーゼフ・ヨンゲンに引き継ぐまで、その職を務めあげました。
 作曲家としてのデュボワは、リヒャルト・ワーグナーの影響を強く受け、作曲に対する彼の美的アプローチを踏襲しました。彼の最もよく知られた作品は、「Le mort」(1894年)です。彼の他の作品には、オペラ「Son excellence ma femme」(1884年)と「La revanche de Sganarelle」(1886年)、1つのバレエ、歌曲、オラトリオ、行進曲、およびいくつかの管弦楽曲と合唱曲が含まれます。

 このホルンの作品も、いかにもワグネリアンらしい面が見えますし、冒頭の対位的な処理をされた動機がやがて溶け込んでいく和声処理も見事です。比較的分かりやすい曲で、難易度もそれほど高くはありませんが、豊かな表現力を必要とします。

 

 

Three Pieces for Eight Horns

 

Octet for 8 Chromatic French horns (1)