超個人的ベスト5 【その3】・・・「F型ニコン」 | ◆ お気楽写真帳 ◆

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★愛用銀塩F型ニコンベスト5★

 

1位:FT3・・・ニコマート銘の最終機。中学時代、父にさんざんわがままを言って、50mmF2とともに買ってもらった初めての一眼レフ。当時、FMも発売されており、父はFMでなくてよいのかと言ってくれましたが、私はわがまま息子の最低限の気遣いとして、当時ニコンで最も安価だったFT3にしました。箱を開封した時の感動と興奮は今でもはっきり覚えています。それ以来、いろいろな被写体を撮り続け、それこそ擦り切れる程使い込みました。モードラもAEもないフルマニュアルカメラでしたが、それが私に写真の基礎を徹底的に教えてくれたと思っています。私の写真の原点です。

 

そんな理由もあって、私は大のニコマート好き。社会人になってから、一気に収集しました。現在、ニコマートを全機種所有しています。FSFTFTNFT2FT3ELELW。もちろん、ELW用のワインダーAW-1も所有しています。生産台数が少ないFT3は、シルバーとブラック両方を所有しています。この中で、最も希少なのは、FSでしょう。滅多にお目にかかれません。出逢った瞬間、即買いでした。

 

 

2位:FE・・・高校時代、学校がアルバイト禁止だったため、おこずかいをコツコツ貯めて買った初めてのAE機。長時間露出の撮影では、それまで自分の勘に頼ってバルブで撮影していましたが、FEの絞り優先AEを使うことによって、楽になりました。コンパクトでとても使いやすく、巻き上げの感触が大好きでした。FT3の僚機として、活躍しました。初めてフォトコンテストで入選したのがFEで、2度目の入選はFT3でした。

 

3位:F・・・高校生の私にとって、最高の憧れカメラでした。私は個人的に当時のフラッグシップ機だったF2よりも寧ろFの方が好きだったのです。撮影に関しては、FT3FEで全く問題なかったのですが、どうしても憧れのFで写真が撮りたくて、またまたおこずかいを貯めて、中古のFアイレベルを購入し、主にモノクロで撮影しました。社会人になってからもF熱は冷めず、Fシリーズ全機種(Fアイレベル・フォトミック・フォトミックT・フォトミックTn・フォトミックFTN)を収集しました。更に憧れの中でも最高の憧れであったFアイレベル(744番台)ブラック+F36は、今でも私の宝物です。

 

4位:F3AF・・・それまで、ニコンのフラッグシップ機は機械制御でしたが、F3から電子制御になりました。当時、信頼性と言う意味から賛否両論ありましたが、結果的にF3をして、さすがニコンということになりました。私は大学時代はほとんど写真をやっていなかったので(当時の愛機はキヤノンオートボーイ)、F3を使うようになったのは、私が社会人になってからです。F3はコレクション用も含め3台所有していますが、敢えて4位にF3AFを入れました。私は歪な巨漢モデルが大好きなのです。例えば、このF3AF+MD-4+コマ変F2フォトミックS+EEコントロールユニット+MD-2の他、未所有ですが、キヤノンF-1サーボEEファインダー+モードラミノルタX-1モーター等。F3AFは、言わば、AFの試作機的存在で、実用的とは言い難いものがありましたが、その試作機的感覚が撮っていて楽しく感じました。専用の80mmF2.8もなかなかの写りだったと思います。

 

5位:F601QD・・・このカメラは1~4位までのカメラと違い、カメラとしての魅力は乏しく、愛着もさほどありません。しかし、社会人1年目から数年間集中的に活躍しました。その活躍した場とは、友人や先輩の結婚式や披露宴の撮影です。社会人になると友人や先輩の結婚ラッシュが始まりました。最初に結婚した友人が、私が写真を趣味にしていることを知っていたため(前述の通り、大学時代はほとんど写真はやめていたのですが)、私に披露宴の撮影を依頼してきました。結婚式・披露宴の撮影は縁起ものですから、絶対に失敗は許されません。デジタルの今なら撮った結果はすぐに確認できるので、心配はいりませんが、フィルム時代は現像が出来上がって来るまで、つまり全てが終わってからでないと結果が判らず、本当に心配なのです。その最初に撮影した友人夫妻には、心を込めて撮った写真をセレクトし、ここぞという写真はキャビネや六切りに伸ばし、綺麗にフエルアルバムに貼って進呈しました。それが、大変喜ばれ、結果、友人の間で評判になり、その後、結婚する友人のほとんどの撮影を任されることとなってしまいました。そこで、安心していろいろなことを任せることができるカメラということで、AF且つストロボの調光も優秀なF601QDとAFレンズ2本を購入しました。そして、このカメラで、特に失敗することもなく、無事友人たちの晴れ舞台を撮影できました。披露宴の撮影って、頼む側は気軽に頼むのかもしれませんが、頼まれた側は本当にすごいプレッシャーです。しかも、ほとんどの場合、プロのカメラマンは使わず、私だけという状態でしたので、精神的に厳しかったです。でも、アルバムを渡して喜ばれると本当にホッとして、自分も嬉しくなったものです。

 

次点:F5・・・全てにおいて完璧に近く、いろいろな被写体を撮りました。作品撮りにも活躍しました。旅行に行くのにも持参していたのですが、唯一の難点が重いこと。このカメラに旧24-120mmを付けて首から下げていると完全に首が痛くなります。この後、私はスナップを撮ることが多くなり、やがて、メインカメラがライカに移行していったのです。

 

 

現在、デジタル化した今、複数のメーカーのカメラを使ってはいますが、ニコンをメインシステムとして使い続けています。大好きなんです。ニコンが・・・。