ノック 終末の訪問者
人に信じさせるのって難しい
GWに感想一掃企画5本目。
シャマラン新作「ノック 終末の訪問者」観ましたのでそちらの感想を少し。
そんなに好きな作品ではなかったですが、興味深く観ました。
家族で休暇を楽しんでたらヤバイ終末論信者一行が訪ねてくるという映画で、設定はとても楽しそうなんですが、全体的にすごい落ち着いた映画だったなという印象でした。もっとドラマティックにサスペンスフルにしようと思ったらできそうなもんですが、あえてそうはしなかったところにこの映画のおもしろさがあったように感じました。
全体的に見終えると、この映画ってコミュニケーションについての話だなと思って。そこが面白かったです。
今あなたが死なないと地球が滅亡するということが自分はわかってます、じゃあそれをどうやって相手に信じさせ実行させますか?っていう映画として見たらすごい面白くて。これって究極のコミュニケーションについての映画だなと。
あの訪問者御一行側にしてみたら結構なムリゲーなわけじゃないですか。この内容をどうやって信じてもらって、やってもらえばええねん、と。そう考えて思い返すと、結構彼ら頑張ってて、切羽詰まってるはずなのに、なるべく相手に理解させようと頑張ってたり、まずは自分を知ってもらおうとか、なるべく凶暴になりすぎないように頑張るとか。結構思い返すと涙ぐましい努力をしてて、そこがなんかおもしろかったなあ。だって逆の立場だったらどうですか。これどうやって理解させますか?って話なわけで。人に何かを信じてもらうって大変なことだなと、まぁその極致のような映画ですが思いましたね。
最終的にそんなに記憶に残る鮮烈な映画かと言われれば、そうではなかったですが、まぁこれはこれでおもしろかったなあという、今回のシャマランでした。