あなたの未解決事件になりたい/「別れる決心」を観た | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 
 
 

  ​別れる決心

 

 

 

あなたの未解決事件になりたい

 

 

久しくブログをさぼっていたので、GWに一気に感想をまとめる企画第1弾。

もう2,3か月前のものとかあるので覚えてる範囲での走り書きです。

 

パク・チャヌクの新作ということで「別れる決心」を観ました。(観たの2月)

めちゃくちゃおもしろかった!

 

観る前は、パク・チャヌクっぽくない正統ロマンスな内容?なんて思ってましたが、観た後はものすげぇガッツリとパク・チャヌク作品でおもしろかったです。もろにヒッチコックじゃん!というのがおもしろくて、「めまい」がかなりベースにあるんだろうなぁとおもいながら観てました。

 

話だけ取り出せば、救いのない悲しく切ないサスペンスでありミステリーなんですが、味付けがかなりパクチャヌクなので、要所要所に挟み込まれる笑っちゃうユーモアとか、ファンタジックな映像表現がおもしろくて、結果的にめちゃくちゃチャヌク作品に。ラストの感慨は同監督の「渇き」とかにも近いラストで何とも切なくも美しい作品になっておりました。

 

最後の方に出てくる「あなたの未解決事件になりたい」というセリフがかなり印象的でした。

お、重い。

 

ラストの展開によって、主人公にとって彼女は確かに未解決事件になったし、もう死ぬまで彼女のことを忘れられない「呪い」となりました。とんでもない生き地獄だし、彼女は死んじゃったわけでバッドエンドな気もするけど、彼女にとっては目的を果たし、彼にとっての「永遠」となった、ハッピーエンドともとれる本当に恐ろしい映画ですごかったです。

 

というわけで2月に観た「別れる決心」の軽い感想でした。