私ときどきレッサーパンダ
監督:ドミー・シーさん
出演:ロザリー・シアンさん、他
世代を超えたレリゴー
Disney+で配信中のピクサー新作「私ときどきレッサーパンダ」を観ました。すごく良かった!とても良かったのに映画館で観れないのは残念でしたが、配信とはいえ観れて良かった。
あと印象的なシーンがあって。レッサーパンダになる力を得た主人公が、推しのライブの資金集めのために変身して、チェキ会、ハグ会、イベント営業などをこなすシーンが、可愛くもなんか涙ぐましかったし、なんかすごい今っぽかったです。推し活のために苦労して資金を集めるオタクたちを重ねました…。
わたしの10年来の友達で、熱狂的な某アイドルグループのオタクの友達がいるんですが、資金集めのためにパパ活的なことやら友達から見てもちょっとどうなんだそのバイトは…ということを副業でやってるこがいて(あくまで本人は楽しそうだが)、彼女と飲んでる時にこの映画の話になりこのシーンを「あれ私とやってること同じだよねw 推しのためのパパ活ならぬ、モフ活だね(`・∀・´)キリリ」と言ってまして、「このシーン見た時のスレスレだなぁ感はおまえの顔浮かんだからかぁ…ʅ(◞‿◟)ʃ 」となりました。
ま、その話はさておき、最終的なテーマのまとめ方が見事でした。これまで「レッサーパンダになる」ということを抑えて生きてきた旧世代から、「レッサーパンダになる自分」を解放して(レリゴーして)新時代へと繋ぐ。世代を超えたレリゴーになってて、素晴らしい締めになってました。
女性の身体のリアルな成長・変化をここまで暗喩的とは言え描いた姿勢とそれ自体が最終的なテーマに収れんしてくのも見事で、久々に「スキのないピクサー映画」を観たなと「インサイド・ヘッド」以来の満足感で満たされました。お見事でした。