新感染半島 ファイナル・ステージ/景気だけはいい新年一発目 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。




新感染半島 ファイナル・ステージ

景気だけはいい新年一発目
監督:ヨン・サンホさん
出演:カン・ドンウォンさん、他


非常によくできたゾンビ映画で大変フラッシュだった「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編である本作を観てきました新年一本目!

新年一本目の映画として、景気の良い映画ではございました!



正直全体を観ると「前作の出来の良さどこいった?」という感じの、常に「なんか足りない」感がつきまとう映画ではあったんですが、ゾンビがたくさん出てきて、アクションは途切れず、カーアクションも楽しめて、なんだかんだで新年一発目に観るにはぴったりの映画だったとは思います。

ですがやはり、こちらの想像を下回る要素が多くてそこは残念。ドラマ部分の組み立てが致命的に下手で、後半ウェットになっても全然心が動かなかったなぁ。いい要素はたくさんあるんだけど、例えば一緒に住んでたおじいちゃんの処理の仕方とか、明らかに描き込みが足りてないし。出来の良かった前作でも少し気になったあまりのウェット盛り上げ演出も、今回はかなりクドくて。まぁ逆に清々しくはありましたが。

あと、画のリッチさというか豊かさが感じられないのも残念。予算の都合上、引の画が撮れません〜と言わんばかりの画面の狭さはかなり気になったかなぁ。ラストとかもっと広い画角でリッチに観たかった。。それができないジレンマみたいなのは伝わりました。


ただ、よくわからんがなぜか少女がめちゃくちゃ運転技術ハンパないみたいなベイビー・ドライバー的な設定はケレン味たっぷりで好き。妹もその才があると思われるようなラジコン使いだったり、あの序盤が1番面白かったかなぁ。画面の暗さにかなり助けられてる気はするけど、カーアクションは楽しかったです。(ややチープに見えるところはありましたが。)

あとまったく内容の前情報を入れずに行ったので、勝手に「新感染半島」という邦題や、韓国でゾンビ大拡大とあって、1番期待したのはゾンビ+南北問題だったりしたんですが、全然違う話でした〜。もっともっと予算がいることかもしれませんが、いつかそんなゾンビ映画観たいですね〜。

まぁしかし久々に新年らしい新年一本目を観た感じで。景気はいい感じで、あけおめ感はあり満足しました。明けましておめでとうございます。