ワンダーウーマン1984/「変身!」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。



ワンダーウーマン1984


「変身!」
監督:パティ・ジェンキンスさん
出演:ガル・ガドットさん、クリステン・ウィグさん、他


今年最後の映画にして、今年最後の大作、ワンダーウーマンの続編を観てきました。僕は残念ながらノレず。残念でした。


良かったところは多くて、まず何より序盤の大運動会シーンはかなり見応えがありました。アクション的な見応えと空間の使い方、トライアスロン的な場面展開など楽しい。

あとその次のショッピングモールでのアクションも良かったです。この映画で唯一ワンダーウーマンのアクション的魅力をもって人を助け敵を成敗するシーンなのでね。これこれ、これが観たいのよという感じでした。スライディングと縄を魅力的に使ったアクションはワンダーウーマンらしいところ。前作に引き続きやはりガル・ガドットの佇まいも魅力的です。

あと、クリステン・ウィグはグッときたなぁ〜。クリステン・ウィグが出てれば大抵の映画は魅力的になりますが、今回もそうで。バットマン リターンズのキャットウーマン的な魅力と単純に演技の魅力で引き込まれました。

あと透明飛行機での花火デートシーンはめちゃくちゃ綺麗だったし、シンプルに感動しました。ヒーロー映画のデートシーンはいいもんです。




という感じで、要所要所を観るといいところも多いんだけど、全体で見るととてもとっちらかった印象でした。お話にしっかり尺をたった割には主要人物3人の物語が上手いこと噛み合ってるようには感じず。あと、えらく冗長な話運びに感じました。

お話自体は感動的なんですが、後半が特にアクション的な見せ場に乏しい印象。序盤がピークで、クライマックスもどちらかというと言葉をもって場を収めるし、クリステン・ウィグとの対峙も淡々と処理された印象でやや残念でした。

あのキンキラの鎧にはすごく期待してたんですが、肝心の「変身!」シーンがなくがっかり。しれっと着替えてるではありませんか。「変身!」のシーンこそ盛り上げてほしかった。アクションも後半に行くほど地味になり、全体的にカタルシス不足が否めませんでした。

という感じで、全体的にはあまり楽しめませんでしたが、楽しいシーンもたくさんあるので、編集しなおしたらまた違った味わいになりそうな気もします。尺がやたら長いことも含め、編集が残念でした。

まぁそんなことはいいつつ、ガル・ガドットの佇まいは素晴らしいものですし、次作があるならそろそろ監督変えて欲しいかなぁというのが前作含めての感想です。

というわけで、2020年の映画おわり!
ベストテンも出したので、
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ではまた来年!