HELLO WORLD/救いたい人 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

HELLO WORLD

 

 救いたい人

上映時間: 98分

監督: 伊藤智彦さん

出演: 北村匠海さん、浜辺美波さん、他

 

 

 

HELLO WORLDを観てきました。アニメーション作品でなかなか評判が良かったし、めちゃくちゃ予告が流れてて、でも予告を観てもどんな話なのかまったく想像ができなかったので行ってきました。楽しみましたよ〜!

 

 

めっちゃノーランっぽい!と思ったのが第一印象で、かなりな要素に「インセプション」を感じました。街ごとウネウネしだす描写や、お話のいれこ性、しかも最終的にはいれこのいれこ、と何層も底にいく感じがとてもインセプションっぽかったです。


思ってたよりもハードにSFで、街の姿のデータ化そしてそれの具現化という設定はすげぇありそう…というかもう近々行われそうなリアリティを感じました。また、本を介して主人公とヒロインが結ばれていくという設定も個人的にはとても好きなところで、出てくる本のタイトルとこの作品の結びつきなんかを楽しめるのもよかったし好き。



あとはなんと言っても後半のクライマックス。街のデータが高速で更新される様子、そしてその中にいる人間とデータのチェイスというのが新鮮でした。禍々しいのもアニメならではの表現で見てて気持ち悪くも気持ちのいいシーン。ことが明らかになっていくのも、ありがちだけどまた良くて、誰かを救いたいという思いとそれによるしわ寄せが容赦なくてまたいい。


ラストのラストは想像もしてなかったですね。やや無理やりな感じはあるけどそこの風景のぶっ飛びぷりとか勢いの良さは楽しめました。


あと欲を言えば、肝となる青春恋愛描写があまりにステレオタイプでイマイチ乗れなかった。ここをもっと魅力的に切実に描けば描くほど後半がより効いてくると思うのだが、なんかイマイチ乗れないままだったのが残念。


しかし、後半のどうかしてるだろ!というアニメーションは超楽しめました。