アイネクライネナハトムジーク
ペデストリアンデッキ映画、爆誕!
上映時間: 119分
監督: 今泉力哉さん
出演: 三浦春馬さん、多部未華子さん、他
「愛がなんだ」が大好きな映画になったので、今泉監督の最新作観に行きました。タイトルが覚えきれない…!
てなわけで、アイネクライネナハトムジーク、とても好きでしたよー!
僕はやっぱり今泉監督のテンポ感というか語り口というか、作品全体の空気感がすごく肌に合うなぁと再確認する1本でした。ものすごく心地いい…!温泉のような映画でした。
「愛がなんだ」とは対照的なテーマというか、鏡のような関係性の映画だなぁとも思って、「愛がなんだ」で剥き出しにした残酷さの真逆、世は残酷だけどそれでも人と人が出会うという奇跡は確かに存在するし、そこら中に転がってるもんじゃないのかという優しさ、肯定感をとても感じました。「愛がなんだ」のような歪んだ爆発力みたいなものはないけど、でも平凡の中に潜む怖さと希望みたいなものをゆらりゆらりと描いていて、こっちはこっちでめちゃくちゃ好き!
人と人が出会うということはまじ奇跡だなと思わされたというか、最近大きなお別れがあった私には「愛がなんだ」は劇薬でしたが、こっちは肌に優しい軟膏みたいな映画でしたね。ゆっくり着実に生きようと思いました(しみじみ)。
あと、後半のヒロインのひとり、恒松祐里さんの魅力には圧倒されました。つくづく女優を撮るのが上手い監督だ…と思いました。監督はおそらくふてぶてしい態度を取ってる瞬間の女の子が大好きなんだなと改めて思いましたし、機嫌の悪い女の子を取らせれば今の日本映画界では右に出るものはいないとすら思います。
あと、僕の大好きなラジオであるアフター6ジャンクションの今年の名企画(迷企画)のひとつである「ペデストリアンデッキ特集」をすごく思い出したのは、超大事な舞台がラジオでも話題になっていた仙台駅のペデストリアンデッキだったからなのです〜!この映画、ペデストリアンデッキにはじまり、ペデストリアンデッキに終わる。最高のペデストリアンデッキ映画なのでぜひライムスターのDJ JINさんにも観て欲しいですね!笑
てなわけで、アイネクライネナハトムジークはしみじみと忘れがたい映画になりそうな優しい映画でした。今泉監督の好きなところが詰まってて、改めていや〜好きな監督さんだなぁと思いました。