ダンス・ウィズ・ミー
ずっと三吉彩花が見れるという点は最高
上映時間: 103分
監督: 矢口史靖さん
出演: 三吉彩花さん、他
矢口監督の新作ということで観てきました。予告が正直ぜんぜんおもしろそうじゃなくて、画面がスカスカでさみしいなぁとか、なんか選曲も微妙だなぁとかイマイチ盛り上がんねぇなぁとか、心配だらけだったりしたのですが。まぁ実際観てみるとだいたい予想は当たってたりしたんだけど、しかし予想以上に主演の三吉彩花が最高でしたっ!
かなり作りのユルイ設定だし、要所要所でそれはどうなのとか、物語のテンポが悪かったり、やっぱりなんかイマイチ盛り上がりにかける感じはあるにはあるんだけど、まぁとにかく三吉彩花が最高でね。さくら学院時代から知ってる身とすれば、彼女が歌って踊る役をスクリーンで観れるという感慨深さがかなりあって、なんか幸せな風景だなぁとほっこりと観てました。
陽気なミュージカルではあるんだけど、物語の軸はロードムービーになってて、このロードムービー設定がなんとなく全体のゆるさを少し許容できる仕掛けになってた気がします。あと矢口映画を観ているというフィルターもかなりデカイというか、ゆるい時の矢口監督だなと良い意味でも悪い意味でも割り切れて観れた気がします。
ただ後半の盛り上がりのなさはやっぱりちょっと気になるところで、エンドロールの多幸感は最高だったんだけど、イマイチ設定を活かしきれてないミュージカルシーンが続いて、後半にもっと盛り上がる展開がほしかったかな。あと、個人的にラストが気になって会社を捨てるという展開はそれはそれでいいんだけどこの旅やミュージカルいいじゃんというパワーを得た主人公が、ザ・サラリーマンな会社の周りの人々を巻き込んでなにか心を動かすという展開はほしかった。これはウッジョブのラストにも感じたところで、その結論に行くには良いんだけど、もうちょっと周りを巻き込み波及させるような希望があっても良いのかなと。
まぁしかし三吉彩花が超良くて個人的には割と満足。三吉彩花、がんばってほしい!