ザ・ファブル/なんか惜しい | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 
 
 
 
 
ザ・ファブル
 
なんか惜しい
上映時間: 123分
監督: 江口カンさん
出演: 岡田准一さん、木村文乃さん、他
 
 
 
岡田君がいかんなくアクションを発揮してそうだったので楽しみにしていた「ザ・ファブル」を観ました。なんか惜しいなぁ…という感じで、楽しく観たことは観たんだけど、なんかもっとうまいことチューニングしたら傑作になってたんじゃなかろうか…と思います(偉そう)。
 
 
岡田君のアクションはとてもよかったです。やっぱこの人間離れしてますよね。普通に「えっ?今どうやったの?」と目で追えないくらい早いアクションにほれぼれしましたし、普通にめちゃくちゃすごくね?と思いました。クライマックスは顔を隠してるシーンが多かったのが残念ポイントでしたが、まぁ物語上というか原作上しょうがないのか。しかしあの壁をひゅいひゅい上っていくとか、複数人に対するアクションとか、やっぱちょっと身体能力がどうかしてて、もっと岡田君のアクション映画観たいなと心底思える映画にはなってました。
 
あと木村文乃がめちゃくちゃに可愛い。これだけで1800円の価値は個人的にはあったかなと。それくらい木村文乃の可愛さに魅了されました。が、物語に必要かと言われれば全然必要じゃないどころかノイズというのが残念ではありますが…。
 
 
てなわけで、おおむね楽しかったんですが、どうしてもやっぱコミック原作の映画なんだな…という、漫画で読むと違和感ないけど映画にすると違和感出る問題があって、そもそもキャラクター(特に敵たち)の造形であるとか、あとはギャグ描写のノイズ感とか、なんかところどころ「おおすげえアクション!」とか思って夢中で見てたら「ガクッ」となるノイズが入ってきて、もうちょっとうまいことできなかったのか…などと思ったりもしました。
 
あとアクションも、岡田君の体技はすごいんだけど、それをどこから撮ってそう編集するかという、撮影と編集がちょっとこれもノイズが多くて、ところどころカクンとなりました。岡田君のアクションに撮影と編集のレベルが追い付いてないのではなんて思ったりもしました。
 
まぁなんて言ったりもしましたが、岡田君はかっこいいし、木村文乃はかわいいし、腑抜けたギャグは寒いけど、それなりに楽しめました。ただ「それなりに」を超えてくる潜在能力はすごくある作品だと思うので、なんか惜しいなぁというのが感想でございました。