スパイダーマン ファー・フロム・ホーム/あの子とのデートと世界を救うこと | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 

 

スパイダーマン ファー・フロム・ホーム

 

あの子とのデートと世界を救うこと

上映時間: 135分

監督: ジョン・ワッツさん

出演: トム・ホランドさん、ジェイク・ギレンホールさん、他

 


 

ついこの間エンドゲーム観た気がしますが、もうスパイダーマン新作公開ですよ。しかもエンドゲームがフェーズ3のシメではなく、この作品がシメとのこと。てなわけで観てきましたが、想像以上の素晴らしさでした。楽しかったー!前の記事でもあげましたが、上半期のベストテンに入れちゃいました。

 


やっぱりさ、我々は期待しちゃうし色んなものを求めすぎちゃう生き物だよな…そんなことを思った作品でしたね。予告の時点から「時空が歪んだ!」とか「多次元宇宙!」みたいな感じで、しかも見たことねぇ魔法使いみてぇなジェイク・ギレンホールがピュンピュン空飛んでビーム出してるし、これは…一区切りしたマーベルがここからさらに世界観を広げるための布石的な作品になるのでは…!なんならFOX買収したあとの作品だし、ファンタスティックフォーとかX-MEN登場を匂わせたりしちゃうのかしら?なんていうことを予告を見ながら仲間内でアホすぎる想像をしてたわけですが、ぜんぜんちがったー!まさにそんな僕らをあざ笑うかのような脚本で、まじやられたー!!しかもどっちかというとそんな想像してたものとは真逆。もうね見終わってわかるMCUの戦略の凄みに感心させられっぱなしですよね。

 

 

結局予告で期待したミステリオなんていう緑のビームを垂れ流す魔法使いとか、巨大な化け物もいなくて、ジェイク・ギレンホールは科学者で、僕らが見てた映像は高度なプロジェクションマッピングでしたー!これはやられたー!しかも、このミステリオさん率いるチームがやろうとしてることがさ、エンドゲームでいなくなったアベンジャーズメンバーの穴を新たなヒーローで埋めていき新たな希望を与える…ってまさにこれ予告の時点で我々が期待したことじゃーん!笑  予告の時点でだよ?こんな綺麗に掌で踊らされるありますかね?笑


さらに良かったのは、このミステリオさんたちってMCUプロジェクトチームの鏡のような存在にだんだん見えてくるんですよね。そんなあったかもしれない暗黒MCUチームを、成長したスパイダーマンが成敗する姿は、ケヴィン・ファイギが自分たちで自分たちにお灸をすえてるように見えてきましたね。「大いなる力には大いなる責任が伴う」と、ケヴィン・ファイギが自分自身に言い聞かせるという、そんな映画がファー・フロム・ホームだったなぁと思いました。


それだけでもおもしろいんだけど、アクションもフレッシュだし、最後のスパイダーセンスが戻るところとかほんと感動的なアクションでしたし、なにより奴らにまた会えた!という青春描写は最高の極み。やっぱトムホ版スパイダーマンの魅力って「あの子とのデートと世界を救うこと」が等価値なところだと思いますね〜。どいつもこいつもキャラがしっかりたってるし、魅力的だし、なによりカワイイよね。トニーの意思を受け継ぐ物語としてもよかったですね。「あの曲」が流れるシーンはちょっと泣いた。メソメソ泣きながら立ち上がるトムホに私の親心大爆発。エンドゲームの記事でも書いたけど、MCUのスパイダーマンにおけるベンおじさんはトニー・スターク説はやっぱその通りな内容でしたね。


正直見る前はエンドゲームのおまけだろうと思ってましたが、蓋を開けてみればちょっと忘れがたい大事な一本に。個人的にMCUの中でもトップクラスに好きな映画でした!