Diner ダイナー/「おれはぁぁああここのぉぉおお」 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 
 
 
 
 
Diner ダイナー
 
 
 
「おれはぁぁああここのぉぉおお」
上映時間: 117分
監督: 蜷川実花さん
出演: 藤原竜也さん、玉城ティナさん、他
 
 
 
「おれはぁぁああここのぉぉおお」こと蜷川実花監督の新作「Diner ダイナー」を観ました。蜷川実花作品はどれも苦手で今回ももちろん乗り気ではなかったんですが、予告の「おれはぁぁああここのぉぉおお」に「ええええw」と引き笑いつつも、なんだかんだで頭に「おれがぁぁああここのぉぉおお」が染みついてしまってて、もうこれは観に行かないとという謎の衝動にかられ観てきました。たぶん予告で「おれがぁぁああここのぉぉおお」というセリフがなければ観に行ってなかったと思うので、そういう意味では正しい宣伝!(笑)
 
 
てなわけで、「Diner ダイナー」ですが、つまらなかったです。さっきも言った通り蜷川作品はどれも苦手なんですが、今回もやっぱりごめんなさいでした。人間がうるさく、画面がうるさく、世界観もうるさく、すべてがうるさくて、そしてなによりダサいんですよね。衣装から美術から人物の造形からなんか映画で見るとそれキツイだろというダサさで、苦痛でした。あとクライマックスのアクションのダサさはちょっとどうかと思いました。あまりのダサさにびっくりしました。
 
だがしかし、救いはわれらが玉城ティナちゃん。彼女の可愛さに救われた一本でした。玉城ティナちゃんといえば、僕本物をナマで見たことがあって、でほんとに妖精さんかと思いましたよ。ちなみにtofubeats主催のイベントで、「すてきなメゾン」を歌ってました。かわいいよね~~。
 

 

 

あとはどうせやるならやっぱりR15以上でがっつりやってほしかったなぁと思います。バイオレンス描写はどれもいまいちでしたし、怖さがなかったです。全体的に物足りないのになぜかおなかいっぱいな感じがするというバランスで、とにもかくにも蜷川実花味が強すぎて、しかもあんまりおいしくないので困りました。

 

砂糖の一粒まで俺に従うとか言いながら基本的に客にめちゃくちゃされまくる藤原竜也、というのは笑いました。美人の新人の前で格好つけたかったのか。一組目の客の時点で、客がだれも言うこと聞いてなくて、そこだけは藤原竜也かわいかったです。

 

 
あと藤原竜也と玉城ティナがひかれあうというロジックがまったく理解できず。クライマックスの安っぽいつり橋効果とか、敵が来てるのに延々といちゃいちゃしてて、あの辺は「海猿」かよ…と思いました。
 
あとラストのラスト、これでいいの?ここで玉城ティナが藤原竜也をぶっ殺す!みたいなラストだったら最高でした。ぶっ殺さないまでも他人のふりするとか。「あのDinerで生き残るためにあなたを好きな演技をしていた」なんていうのが僕の理想のラストだったりしました、「海にかかる霧」のラスト的な。なんか2人の始まりと関係性を見るとどうも飲み込みずらい恋愛描写でしたし、なんか不健全ななにかを感じるノイズがありました。なんだろうこの素直に応援できない恋愛描写…。あと、飯がまずそうでした。食べ物映画なのに!
 
それとちょい役でしたが、川栄李奈の「これは素なのか?」と思うくらいの感じ悪い店員役が最高でした。
 
というわけで、全体的にくそつまらなかったです。
蜷川監督、今回もハマらずでしたがつぎの「人間失格」はエロそうだし、なんかおもしろそうなのでそっちは期待してます。と、同じようなことをヘルタースケルターの時も言ってたんですがね…。