アメリカン・アニマルズ/「実話」とはなんだ | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 
 
 
アメリカン・アニマルズ
 
 
 
「実話」とはなんだ
上映時間:116分
監督:バート・レイトンさん
出演:エバン・ピーターズさん、バリー・コーガンさん、他
 
 
 
Twitterでの評判がよくて、急遽観に行ってきました「アメリカン・アニマルズ」。おもしろかったですよ〜!
 
 
やっぱりさ、計画がうまくいかなくなり破綻して取り返しがつかなくなる犯罪映画って、いいよね!笑

大学生4人が図書館にある超貴重な本を盗んで売って人生逆転しようぜ!っていうまぁふつうの犯罪映画なのかなぁと思ってたら、なんとご本人登場。本人たちのインタビューと劇映画が並行して描かれるという珍しい作りで、新鮮でした。

計画はまぁあるにはあるんだけど、ツメの甘さと心臓の弱さで一気に破綻していく様は滑稽だけど、可愛らしくてよかったです。まぁふつうの学生がさ、いざ犯罪を犯せ!と言われてもまぁそうなるよね。そりゃ人間を気絶させるのは腰が引けるよね。焦るよね、そりゃ焦るよね!と、まぁこの事件シーンのあたふた焦りまくるシーンは最高でした。めちゃくちゃ楽しかった。
 
 
あと、後半の実話というものの一歩先を行く感じも好きでした。そうだよね。自分たちが信じてる実話も、実は誰かの作ったストーリーのうえで踊ってただけなのかもしれないよね。と、ある人物の証言が実は嘘の可能性もある…というその余白みたいなものも味わい深いものでした。

強いて言うなら、ご本人たちの証言がちょっと真面目すぎるということでしょうか。そのこともあって全体的にトーンが低めで、正しくないけどあの時のぶっ飛んでた俺たちというのをまじめに後悔しちゃってるので、もうちょっと意地悪にインタビューと編集をして乗せに乗せて調子乗ってる感じを出して欲しかったかなぁ。言っちゃうと正直本人たちがおもしろくないんですよね笑 ちゃんとしちゃってるんですよ。まぁ、反省してシャバに出てきてるから当たり前なんだけどね。