キングダム/天下の大将軍になるべきは、長澤まさみである | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 

キングダム

 


天下の大将軍になるべきは、長澤まさみである

上映時間: 134分

監督: 佐藤信介さん

出演: 山崎賢人さん、吉沢亮さん、他

 



「キングダム」を観てきました。珍しく原作は読了済みです、というパターンの漫画実写化作品。原作おもしろいよね〜。実写化すると聞いて、大丈夫?と思ってたんだけど、予告の映像がかなり頑張ってて実は結構期待してたりしました。てなわけでキングダムですが、頑張ってはいるけど…という感じ。



ひと言で不満を言うと、しゃべりすぎ!と言うことでしょうか。クドイんですよね。原作もそうだからしょうがないかもしれないけど、説明がダラダラ長いし、説明中は露骨に画面が止まるんですよね。この映画、説明→アクション→叫ぶ、説明→アクション→叫ぶの繰り返しなんですよね。アクションはすごく頑張ってると思うんですが、どうも展開がぶつ切りで全体的なドライヴ感に乏しいなと思いました。アクションしながら物語を進める工夫がもう少しあっても良かったかなぁ。まぁ、原作のベースは政治劇ですし、この映画のテンポは確かに原作っぽいんですよねぇ。でも映画で観るとどうも中だるみをとても感じました。


あと原作では全然気にならなかったけど、映画になると「お前いったい何回 天下の大将軍って言うんだよ」と心底思いました。でも原作でも確かにこうなんだよなぁ、映画って難しいねぇ。

 


ま、そんなこんなで語りには不満があるんだけど、アクションはとても頑張ってたし、少ない予算でもスケール感をちゃんと感じさせる工夫がなされた撮影もがんばってる!と思いました。そしてなにより良かったのは長澤まさみの楊端和でした!まさみーー!!なんと凛々しく美しいのでしょうか。なにより太ももが良かったですね。敵にマウントしてぶっ刺すシーンとかあるんだけど、あそこがベストまさみ太ももでした。天下の大将軍はあなたでいいです!と思いましたね。剣を振るまさみを観れたことで1800円は元取れました。原作読んでた時は楊端和が実は女だった!というのにとても驚いたサプライズ感があったんですが、まぁ予告で見せちゃってるからしょうがないね。

 

全体的に再現度は高いと思いました。がんばってました。


あ、あと最後に言いたいのは、MCUとかでよくある本編終わってタイトルドーン!からのカッチョいいエンドクレジット、そしてエンドロールに入るという直前に、おまけ的にもうワンシーンを入れこむ演出あるじゃないですか。流行ってるじゃないですか。邦画には珍しく今回これをやってるんだけど、、下手すぎない?(笑) 本編のエンディングで言ってることとさほど変わらないことをまたクドクドとエンドロール前に入れてくるので、ほんとに最後の最後までクドイなこの映画は!と思いました。なんか続編を匂わせるワンシーンとか、あの時別の場所では、とか普通はエンディングと切り離したワンシーンを入れるもんじゃないのかしら…と思いました。ま、やってみました感は可愛かったです。