シャザム!/デビッド・F・サンドバーグの確かな演出力 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

シャザム!

 



デビッド・F・サンドバーグの確かな演出力

上映時間: 132分

監督: デビッド・F・サンドバーグさん

出演: ザカリー・リーバイさん、アッシャー・エンジェルさん、他

 


東京出張ついでにIMAXで鑑賞。新宿の深夜の回でしたがかなり人が入ってました。やっぱりIMAXっていいね。出張に行った時しかIMAX鑑賞をしないので、それだけでかなりいいもの観たな感があります。てなわけで「シャザム!」は、楽しい映画でしたよ〜!



監督はデビッド・F・サンドバーグさんですね。僕はこの監督の「ライト/オフ」という映画がかなり好きなんですが、彼の確かな演出力がバジェットの上がった今回の映画でもいかんなく発揮されていたと思います。なによりデカいのは、この映画がちゃんと大ヒットしたということだと思うんですよね。アクアマンを特大ヒットに導いたジェームズ・ワン、そしてそのジェームズ・ワンの弟子的な存在のデビッド・F・サンドバーグが今回ちゃんと仕事をしてヒットさせたということは、今後のDCはより一層ジェームズ・ワン組の存在感・発言力が増していくんじゃねぇかなという、ホラー者としてはかなりうれしい状況になっております。「DC・ジェームズ・ワン・ユニバース」化をぜひとも期待したいところであります。

 


基本的にはコメディがベースなんだけど、要所要所でドキッとさせてくれるホラー演出がしっかり入ってて、さすがに血みどろとは行かないけど、あの会議室での怪獣大暴れシーンとかすごく良かったですね。あと自動車事故シーンの突発さとかも最高。あとホラー的ではないけども、幼少期の主人公が遊園地で迷子になる…というなの捨てられシーンは、すごく演出が良くてとても怖かったし、あぁいう子供の捨て方があるのかよ…というのが怖かったです。


基本的に抜けのいいコメディで、見てて気持ちが良かったです。あの血の繋がってない家族たちもとても良かった。終盤の反則的な戦隊化展開も、与えること、物もそうだけど心をシェアすることが真に家族を形成してるんだよというメッセージとして、なんか許せたビックリ展開でした。が、シャザム軍と敵軍の増殖ルールが若干違うのがややモヤっとしました。まぁでも楽しかったです。