モーグリ ジャングルの伝説
ディズニー版「ジャングルブック」の一歩先へ
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上映時間:134分
あらすじ:人間の子供が狼に育てられます。
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ジャングルブックをアンディ・サーキスが監督するというこの映画。Netflixで配信されてます。観てみました。
とても良かったです!
Wikiよりあらすじです。
インドのジャングルでオオカミの群れに育てられた人間の子供モーグリは、クマのバルーや黒ヒョウのバギーラのもとでジャングルの厳しいルールを学んでいくにつれ、周りの動物からもジャングルの一員として受け入れられていく。そんな中、それを認めない獰猛なトラのシア・カーンが現れ、モーグリはジャングルのさらなる危険にも直面する。
ついこの間、ディズニーがジョン・ファブロー監督で実写化したばかりなので、「また?」感はあったんですが、観てみるとそこはさすがアンディ・サーキス。ディズニー版が踏み入れなかった領域に踏み込んでいてとても良かったです。
物語の前半半分はほんとにジャングルブックなんですよ。そしてそこそこ中盤に本来なら後半の見せ場にするであろう例の猿の城を見せて「あれ、ここでこれが来るということは後半なにを見せる気なんだろう?」と思っていると、ディズニー版にはなかった、けど設定上たしかにここを描くとおもしろくなるに違いないという、モーグリが人間社会に戻るという展開から始まるのが後半。
この展開はたしかにありそうでなかった。一応動物社会の中で完結するディズニーの一歩先へ行って、人間社会と動物社会の間で揺れ動くというシークエンスが入ることで見慣れたジャングルブックがものすごく深みを増していて感心しました。
この設定にすることで前半のザ・ジャングルブックな展開がすごく効いてくるというか、お馴染みの動物キャラクターたちのモーグリに対する思いがより際立つ、いい設定でした。なんならもっと心を通わせて絆を深めていく描写がもっとあればより感動は増幅されそうな作りだなと思いました。これは人間社会パートもしかりで。人間社会パートこそもっと人間社会に染まって、もっと人間側と絆を深めていく展開があっても良かったかなと思いました。あと、ちょっと編集がブツ切りに感じたのも少し気になったかなぁ。
しかし、ディズニーじゃできないかもなぁというモーグリの友達のアルビノが後半剥製にされてるというショック描写とか(ここのモーグリの涙にはグッときた)、動物同士の争いがより血生臭くなってるとか、ジョン・ファブロー監督のディズニー実写版の「ジャングルブック」も良かったけど、僕は断然このアンディ・サーキス版を推したい。とてもいい映画でした。オススメです。
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好き度:80点
いい映画でした
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