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子を想う、親たち
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上映時間:102分
あらすじ:娘が行方不明
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手法がおもしろそうだった本作、ちょっと遠出をして観てきました。
おもしろかったです(^^)
映画.comのあらすじです。
物語がすべてパソコンの画面上を捉えた映像で進行していくサスペンススリラー。16歳の女子高生マーゴットが突然姿を消し、行方不明事件として捜査が開始されるが、家出なのか誘拐なのかが判明しないまま37時間が経過する。娘の無事を信じたい父親のデビッドは、マーゴットのPCにログインして、Instagram、Facebook、Twitterといった娘が登録しているSNSにアクセスを試みる。だがそこには、いつも明るくて活発だったはずの娘とは別人の、デビッドの知らないマーゴットの姿が映し出されていた。「スター・トレック」シリーズのスールー役で知られるジョン・チョウが、娘を捜す父親デビッド役を演じた。製作に「ウォンテッド」のティムール・ベクマンベトフ。Googleグラスだけで撮影したYouTube動画で注目を集めた27歳のインド系アメリカ人、アニーシュ・チャガンティが監督を務めた。
全編PC画面のみで進むという思い切った手法の本作、ちょっと無理があるかなぁとか無理矢理だなぁというところはあるにせよ、画面のみで進むというところをうまく使って、画面のみだからこその怖さや感動、カタルシスが生まれるとても考えられた構造になっていてすごく感心しました。
お話のサスペンスも、すごくおもしろくて、こちらも、ちょっとこれは無理あるんじゃないかなぁっていうのが無きにしも非ずですが、すごくハラハラさせられたし、綺麗に細かい伏線を回収しつつサスペンスに繋げていく脚本には感心したし楽しかったです。
いきなりネタバレしますが、犯人が、こちらも子を思う親で、主人公も子を想う親で、両者の対比とかにもグッときたし、犯人がどんな気持ちで現場に向かったのだろうとか考えるとほんといたたまれない気持ちになります。すげぇ豪腕な結末でしたが、犯人側の気持ちもすごく汲み取れるし、だからこそ残酷で、よくできてると思いました。
あと親がSNSを見るという我々にとっての地獄が、むき出しなのも最高!そして最悪!(笑) ある程度外交向けなFacebookとかインスタならまだ百歩譲っていいですけど、あの配信系のメディアですか?こっちでいうツイキャス的な?あれ親に見られるの地獄でしょ(笑) 生きて帰ってきた娘は発狂しますよ!(笑)
あとパスワードを解読するためにいろんなメールアドレスを徘徊してパスワードを解読して鍵を開けていく感じはリアルで、また違った怖さもあったというか、頑張れば余裕でSNSのパスワードなんか解読できちゃうなこれとか改めて思ったので、改めてみんな解読不可能なパスワードを設定しようね!
あと、主人公の友達いない描写とかもすごくいたたまれない気持ちになって、友達がたくさんいると思っていた親が、子供に気を使われて友達がいると思わされていたというのもなかなかエグかったです。「そんな仲良くなかったし」みたいなこと言ってた友達たちが、娘が行方不明になったと知ると「彼女は大事な友達です」みたいな急に外交用に表ヅラを繕っていく感じとか、偽善的なハッシュタグにまとめられとく感じとか、まじでいたたまれない気持ちになりましたし、めちゃくちゃ皮肉が効いてました。
そんなこんなで、手法一発勝負ではないしっかりとしたドラマとサスペンスがあって、多少の強引さとかも気にならないくらいハラハラさせられました。楽しかったです!
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好き度: 80点
おもしろかったです
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