【映画感想】「デス・ウィッシュ」 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

デス・ウィッシュ

 

殺しというセラピー

------------------------

上映時間:107分

あらすじ:舐めてた外科医が殺人マシンに

------------------------

 

イーライ・ロスの新作ということで観てきました。

 

おもしろかったけど、意外とお行儀の良い映画でした。

 

映画.comのあらすじです。

チャールズ・ブロンソン主演で1974年に映画化され、日本では「狼よさらば」のタイトルで公開されたブライアン・ガーフィールドの同名小説を、ブルース・ウィリス主演、「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロス監督のメガホンで再映画化。警察すら手に負えない無法地帯となったシカゴで救急患者を診る外科医ポール・カージー。ある日、ポールの家族が何者かに襲われ、妻は死に、娘はこん睡状態になってしまう。警察の捜査は一向に進まず、怒りが頂点に達し、復讐の鬼となったポールは自ら銃を取り、犯人抹殺のために街へと繰り出す。ウィリスが主人公ポール・カージーを演じるほか、「ジュラシック・ワールド」のビンセント・ドノフリオ、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のエリザベス・シュー、モデルのカミラ・モローネらが脇を固める。

 

 

イーライ・ロスが「狼よさらば」をリメイク、という噂を聞いてからめちゃくちゃ楽しみにしていましたが、正直思ったよりもお行儀がよすぎかなぁとか思いました。直接的な描写もだし、お話的にも、もっともっとな感じで期待してたというか、意外と、こう言ってはなんですが「普通」だったなぁと(笑)いや、「普通」に超おもしろかったからイーライ・ロスはすごいんだけれども。ちょっと期待しすぎてたのかもしれませんな。

 

でもあたりまえだけどしっかりおもしろくて、イーライ・ロスお得意の序盤の絵に描いたような幸せな家庭描写とか、そこから不意に訪れる本筋とはあまり関係ない不穏描写、からのバイオレンス発動!という一連の流れはやはり最高で、特に家に不審者が侵入してからの流れは最高でした。レシピのページがペラペラめくれて、とかホラー的演出がさすがの冴え方をしておりました。欲を言えばここでもっと最悪なことが起きて欲しかったし、直接的にバイオレントな描写が見たかったということを思ったりもしたけど、よく考えれば充分最悪なことは起きてましたな。まぁこんなもんかなぁ。

 

 

ブルース・ウィリスが殺人マシンへと成長していく感じは楽しかったし、人を殺すたびに明らかにブルース・ウィリスが元気に快活になっていくし、世間で自分が話題になってるのを見てうれしそうだったり、ことが進んでいくたびに明らかにサイコ感が増していくのが良かったです。

 

あのガンショップのお姉さんの最高さとか、それを?という伏線を最後の最後で回収とか、全体的に愉快ではあったんですが、普通に愉快な映画であって、普通に楽しかったです。が、イーライ・ロスにはもはや普通におもしろいのはあたりまえで、その先を期待せざるを得ない監督なので(笑)、イーライ・ロス作品では正直いちばん突出したものがない「普通」な映画だったように思います。

 

--------------------

好き度: 70点

意外とお行儀がよかった

--------------------