愛しのアイリーン
おまんごぉぉおお~~!!
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上映時間:137分
あらすじ:おまんごぉぉおお〜〜!!
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吉田監督の新作ということで楽しみにしていた本作。遅れてこちらでも公開されたので観てきました。
期待しすぎたかなぁ(;'∀')
映画.comのあらすじはこんな感じ。
「ワールド・イズ・マイン」「宮本から君へ」など社会の不条理をえぐる作品で知られる新井英樹が、国際結婚した主人公を通して地方の農村が内包する問題を描いた同名漫画を実写映画化。新井の漫画が映画化されるのはこれが初めてで、安田顕が主演、「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督がメガホンを取った。42歳まで恋愛を知らず独身でいた岩男が、久しぶりに寒村にある実家に帰省する。しかし、実家では死んだことすら知らなかった父親の葬式の真っ最中だった。そんなタイミングで帰ってきた岩男がフィリピン人の嫁アイリーンを連れていったため、参列者がざわつき出し、その背後からライフルを構えた喪服姿の母親ツルが現れる。安田が主人公の岩男を演じ、アイリーン役にはフィリピン人女優のナッツ・シトイを起用。そのほか木野花、伊勢谷友介らが出演。
前半はとてもおもしろかったです。役者が素晴らしくて、ヤスケンはもちろん、ヒロインのアイリーンの魅力と木野花さんの怖み、パチンコ店まわりのメンバーの人間味とか、大阪弁のフィリピン人美女、あと田舎のどん詰まり感とか、吉田監督らしい深刻さとユーモアのバランスなど。見どころたくさんでした。
フィリピンへのお見合いツアーみたいなやつの「なんだこの世界は…」感とか、個人的にはパチンコ店メンバーのしょうもなさとかがすごく好きだったり。古賀シュウさんの顔最高でしたし、リアルな未亡人バイトの「本気になられると困るんだわぁ~」のリアルさとか。あと「ハメ潮」って初めて映画で見たし、単語を聞きましたね…とどうでもいいことを思ったりしました。
後半からどんどんノワール感が増していく本作ですが、この辺からだんだん乗れなくなり、なんか思ったよりもドライヴしていかない印象でした。
なんというか、お話の尻尾が長いというか、エンディングをのばしてのばして、ウェットにウェットになっていくのがどうも胃もたれしました。最近の吉田作品って毎回、スパッと終わらないというか、ウェットすぎるのがちょっと気になります。ヒメアノ〜ルも犬猿も、そして今作もそうでしたが、感傷的な音楽が流れて、回想シーンがハサミこまれ…というあの流れ…というパターン。もっとシニカルにスパッとキレのあるエンディングの吉田作品が観たいなぁと思っております。
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好き度: 60点
あんまりぴんと来ず
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