【映画感想】「センセイ君主」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

センセイ君主

 

「先生こそ、漫然と生きるのやめたら?」

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監督: 月川翔さん

脚本: 吉田恵里香さん

出演: 浜辺美波さん、竹内涼真さん、川栄李奈さん、他

上映時間: 104分

あらすじ: センセイに恋します

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アラサーお兄さんがひとりで映画館で観る映画ではない雰囲気な本作ですが、まず僕の去年の年間ベストガールの浜辺美波さんが主演で、「君の膵臓をたべたい」の監督とのタッグも引き続きということ、そしてなにより予告が良かった!

 

これこれ。

 

 

てなわけで、夏休みまっさかりのJCやJKに囲まれて観てきましたが、

 

とても良い映画でした(゚∀゚)

 

映画,comのあらすじはこんな感じ。

幸田もも子による人気少女漫画を、竹内涼真と浜辺美波という注目若手俳優共演で実写映画化した学園ラブコメディ。浜辺主演のヒット作「君の膵臓をたべたい」を手がけた月川翔監督がメガホンをとり、共演にも佐藤大樹、川栄李奈、新川優愛、福本莉子らフレッシュなキャストがそろう。恋に恋する16歳の元気娘・佐丸あゆは。現在のところ告白7連敗中の彼女は、ふとしたことがきっかけで、ひねくれ者の新任数学教師・弘光由貴を好きになってしまう。感情がすべて顔に出てしまうため、告白する前から「高校生相手の恋愛なんてない」と弘光にフラれてしまうあゆはだったが、それでもくじけない彼女は「先生を落としてみせます」と宣言。猛アタックするあゆは、冷たくあしらう弘光に、それぞれの幼なじみも加わって恋の攻防が繰り広げられる。

 

ずっとこの映画、ニッコニコで観てました。それもこれも浜辺美波ちゃんの圧倒的なチャームのおかげ。デフォルメされたキャラクター像ではあるんだけど、フルスロットルの可愛さとバカさと変顔でねじ伏せてくる感じ、もう心掴まれっぱなしでした。「君の膵臓をたべたい」とはまったく違ったキャラクターであり、リアリティラインではありますが、これはこれでまたもや心を掴まれてしまったよ…。浜辺美波はやっぱり最高だ!


周りも良くて、川栄李奈はほんとに良かったし、ちはやふるの肉まんくんもやっぱいいね!

 

 

 

物語は上半期ベストにあげた「恋は雨上がりのように」に近いものがあって、完成度自体は「恋は雨上がりのように」の方がはるかに上だとは思いますが、こっちのガチャガチャしたポップ感もこれはこれでよかったし、意外にもちゃんと「誰かを好きになること」という問題にちゃんと向かい合ってて感心しました。


なにより感心したのは、後半の展開。竹内涼真のあざとイケメンっぷりがすごく臭くていいんだけど、「ちょっと、先生としてはその行動はダメなんじゃない?」とか「軽くない?」とか観てる方は思うんですよ。でも、そのうかつさこそが後半強烈にブーメランとして彼に返ってくる後半の展開にとても感心しました。「先生こそ、漫然と生きるのやめたら?」という強烈なブーメラン。これはこの映画の名場面だったなぁ。これは、キツイよ。刺さりました。


そしてラスト、「誰かを好きになる」という気持ちの決着、折り合いをつけつつ、溢れる想いを伝えつつ、ちょっと成長しつつの、あの粋な小道具づかい!素晴らしい!!


想像していた以上にちゃんと真摯な映画に仕上がってたし、浜辺美波の変顔オンパレードからの、ここぞというときのキマッた演技も見れて、ぼくはかなり満足しました。おもしろかったです!

 

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好き度: 80点

浜辺美波はやっぱり最高だ

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