※注意: ネタバレを知らない方がいいタイプの映画です
オンリー・ザ・ブレイブ
実話の事実を知らない、ということ。
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監督: ジョセフ・コジンスキーさん
脚本: ケン・ノーランさん、エリック・ウォーレン・シンガーさん
出演: ジョシュ・ブローリンさん、マイルズ・テラーさん、テイラー・キッチュさん、他
原題: Only the Brave
上映時間: 134分
あらすじ: 山が火事
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予告で高らかとエグザイルの曲が流れてきて、なんとなぁく観る気がなくなっていた(失礼)、オンリー・ザ・ブレイブを時間があったので鑑賞。
なめてました!!すげぇ映画でした。
映画.comのあらすじです。
「オブリビオン」のジョセフ・コジンスキー監督が、巨大山火事に命懸けで立ち向かった消防士たちの実話をもとに映画化した人間ドラマ。学生寮で堕落した日々を送っていた青年ブレンダンは、恋人の妊娠をきっかけに生き方を改めることを決意し、地元の森林消防団に入隊する。地獄のような訓練に耐えながら、ブレンダンはチームを率いるマーシュや仲間たちとの絆を深め、彼らに支えられながら少しずつ成長していく。そんなある日、山を丸ごと飲み込むかのような大規模な山火事が発生する。キャストには「ノーカントリー」のジョシュ・ブローリン、「セッション」のマイルズ・テラー、「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジス、「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリーら実力派が集結。
この映画を観て、実話ものの映画において「事実を知らない」ということが、いかにアドバンテージになるかということを感じました。これ、事実を知っていた人が見たら、どんな感想になるんですかね。まさか全員死ぬなんてまじで思ってもいませんでした。あの予告のエグザイルがいい意味ですごくミスリードになっていました…そんな生易しい映画ではなかったのです。この結末にはまじで今年でたぶん一番驚いて、ほんとに思ってもいなかったからまじでショックで涙が出ました。劇場も今年イチこの事実がわかるシーンはグスングスン聞こえてたかなぁ。この驚きとショックってまちがいなく事実を知っていたら、味わうことのなかったキモチなわけで、事実を知らないということの強みをここですごく感じました。
前半がちょっとダラダラしてて長いなぁとか思ってたんだけど、この衝撃展開を経て振り返ると、すべてのシーンが必要だったなぁと思いました。なんならもっと長くてもよかったくらいで。家族が死を知る瞬間の残酷さとかさぁ…何気ないシーンがうわーっと蘇ってきてまじツラかったです。
あとはなにより、防火テントの伏線が見事すぎて…。あれだけ繰り返されるあのクライマックスで防火テントがついに実践で使われ、正直観客はここで完全に油断したと思うんですよね、「どうせみんな生きてるあれでしょう~」って。でも現実はそんなに甘くなかった、身も蓋もない現実がそこにありました。
とにかく、山火事怖い、と心底思わせただけでもこの映画は成功かなぁと思いますし、衝撃の展開あり、しっかりとした人間ドラマあり、完全になめてかかりましたが、全力謝罪でこの映画を指示したいと思いました(;´Д`)
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好き度: 80点
何も知らないまま観て良かったです。
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