30年後の同窓会
ピンチの時に隣にいてほしいあいつら
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監督: リチャード・リンクレーターさん
脚本: リチャード・リンクレーターさん、ダリル・ポニックサンさん
出演: スティーブ・カレルさん、ブライアン・クランストンさん、ローレンス・フィッシュバーンさん、他
原題: Last Flag Flying
上映時間: 125分
あらすじ: 息子の遺体を引き取りに行きます
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リチャード・リンクレーターの新作「30年後の同窓会」を観てきました。あんまり内容がどんな映画かわからないまま、リンクレーターの新作ということだけで観に行きましたが、
しみじみといい映画でした( ;∀;)
映画.comのあらすじです。
「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督が、「さらば冬のかもめ」でも知られるダリル・ポニックサンの小説を原作に、30年ぶりに再会した男たちの再生の旅路を描いたロードムービー。男ひとりで酒浸りになりながらバーを営むサルと、過去を捨てて牧師となったミューラーのもとに、ある日、30年にわたって音信不通だった旧友のドクが突然現れる。ドクは1年前に妻に先立たれ、2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、死んだ息子を故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと依頼する。30年前のある事件で大きく人生が変わってしまっていた3人は、ともに旅をし、語り合うことで、人生に再び輝きを取り戻していく。主人公の3人をスティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンという、いずれもアカデミー主演男優賞にノミネートされた経験を持つ実力派が演じる。
おっさん版「ビフォア・サンライズ」のような感じで、まずはこの3人のカラミの最高っぷりが魅力でした。まじでなんてことない、しょーもない思い出話がすげぇおもしろくて、電車移動中のチンコの話の男子校の部室感が最高でした。思っていたよりもめちゃくちゃハードな背景を抱えていたスティーヴ・カレルの演技もすごく良くてね…。正直こんなにハードな映画だとは思っていなかったほどでした。人間がほんとうにピンチになったとき、独りぼっちになった時に、呼びたいあいつら、って俺にいるかなぁとか思いましたし、なにより、誰かにとってピンチの時に尋ねたくなる人間になれてるかなぁなんていうことを思いました。あと何と言ってもこの映画はブライアン・クランストン!素晴らしい存在感と、汚れ感と、かっこよさでした。
この映画、「嘘」についての映画でもあってそこに何よりグッときました。「息子さんは勇敢に死にました」という言葉とその真実について、主人公たちの考えが変化する、愛のない正論よりも嘘のほうを取る、後半の展開には言葉にできない気持ちが湧き上がってきました。クソみたいな真実や正論よりも、優しさを選択する、あのブライアンクランストンがこの映画のハイライトかなぁと思います。しみじみといい映画でした。
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好き度: 70点
しみじみ良い映画でした(´Д`)
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