【映画感想】「ワンダー 君は太陽」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 
 
 
ワンダー 君は太陽
 

お姉ちゃん( ;∀;)
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監督: スティーブン・チョボウスキーさん
脚本: スティーブン・チョボウスキーさん、スティーブ・コンラッドさん、ジャック・ソーンさん
出演: ジュリア・ロバーツさん、ジェイコブ・トレンブレイさん、オーウェン・ウィルソンさん、他
原題: Wonder
上映時間: 113分
あらすじ: 学校に行きます
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最近新作映画を観に行くテンションになかなかなれず(物理的に時間がないのもあるけど)、そんな中でも時間がピタッとハマったので予告でよさげだった「ワンダー」を観てきました。
 
いい映画でした(/ _ ; )
 
映画.comのあらすじはこちらです。
全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を、「ウォールフラワー」のスティーブン・チョボウスキー監督・脚本で映画化したヒューマンドラマ。ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。「ルーム」で世界中から注目を集めた子役ジェイコブ・トレンブレイがオギー役を務め、「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツが母イザベル役、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンが父ネート役をそれぞれ演じる。
 
 
基本的に主演の男の子をじっくり撮ってその苦悩で涙を搾り取る系の映画だと思っていたので、いい意味で意外だったのはこの映画の構成。チャプター形式で周りの人間のそれぞれの視点で出来事を描いて行く構成はとても良かったです。

彼らとはレベルは違うと思うけど、僕は妹が体が弱くて、小さい頃は毎年入院して…俺はお家でおばあちゃんとお留守番みたいなことがけっこうあって。その頃のことをすごく思い出しました。だからこの映画のお姉ちゃんの苦悩みたいなものはすごくわかるし、グッときたし、何よりラスト周りのお姉ちゃんがやっと、文字通り舞台の真ん中に立つ展開はものすごくグッときて…。この映画の主人公は僕にとってはこのお姉ちゃんでした。可愛いし、今後も推していきたい…と思うほどグッときてしまいました。。あと、あのおばあちゃんの思い出ですよね( ;∀;)あそこがいちばん泣いたよ、全国の長男長女必見の涙シーンでありました。。
 
 
 
チャプター方式でまぁドラマに近い構造にはなっているものの、やっぱりこの題材はドラマで見たかったかもなぁと思ったりもしました。映画の尺に収めようとするあまり、そこからこぼれ落ちる要素がすごく気になって気になって。その最大のしわよせが、あのいじめっ子の男の子の末路だと思うんですよ。あの子こそ、救いがあってよかっただろうし、救ってほしかったし、あの子を救うことって、結構重要なことじゃないかな?と思います。あの子がバッサリ切り落とされるので、まぁ良い悪いは別にして、この作り手は少なくとも彼を「切り落とす」という選択をしたんだなぁというのが、興味深かったです。

あと、映画において和解のシーンが大好きということもあって、しれっと仲良くなっていたお姉ちゃんとその親友の和解は見たかった!あの舞台の後、彼女が出ないという決断をした後の、彼女たちの会話と「あの頃」に戻る瞬間のシーンは、お姉ちゃん大好き派からするといちばん見たかったです。

まぁでも、やっぱり役者陣がいいし、スターウォーズが鍵として出てくるけど、よく見るとお話の構造もスターウォーズep.4に酷似してる件とか、とても良かったです。説教くさく、ドロドロにウェットにしそうなところを、しっかり周りの人間を描くことで絶妙なバランスに仕上がってました。良かったです!
 
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好き度: 70点
ドラマで見たい内容かもね
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