【映画感想】「のみとり侍」 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

のみとり侍

 

セックス一筋で最後まで行って欲しかった…

━─━─━─━─━─

監督: 鶴橋康夫さん

脚本: 鶴橋康夫さん

出演: 阿部寛さん、寺島しのぶさん、豊川悦司さん、前田敦子さん、他

上映時間: 110分

あらすじ: 猫の蚤とりになります

━─━─━─━─━─

 

監督の前作「後妻業の女」もおもしろかったし、この映画の予告もおもしろそうだったので、「のみとり侍」を観てきました。


後半が超つまらなかったです(~_~;)


映画.comのあらすじはこんな感じ。

「後妻業の女」などの鶴橋康夫監督が、「テルマエ・ロマエ」の阿部寛とタッグを組んだ時代劇コメディ。鶴橋監督自身が脚本も兼任し、小松重男の短編小説集「蚤とり侍」の人気エピソードをもとに再構築した。長岡藩のエリート藩士・小林寛之進は、運悪く藩主の機嫌を損ねてしまい、猫の「のみとり」の仕事に就くよう命じられる。それは文字通り猫ののみを取って日銭を稼ぐものだが、実際は床で女性に愛をお届けする裏稼業であった。長屋で暮らすのみとりの親分・甚兵衛のもとで働きはじめた寛之進は、初めてののみとり相手であるおみねから下手くそと罵られたものの、伊達男・清兵衛の指南によって腕を磨いていく。そんな中、老中・田沼意次の失脚を受けてのみとり禁止令が敷かれ、寛之進らは突如として犯罪者扱いされてしまう。おみね役の寺島しのぶ、清兵衛役の豊川悦司ら、共演にも豪華実力派俳優がそろう。 

 

予告にあるようなセックスコメディの前半はすげぇおもしろくて。このあいだの三浦監督の「娼年」の時代劇版のような身体を売る男たち!しかも時代劇!というまずは設定のおもしろさと、なにより役者のノリノリっぷり。阿部寛、トヨエツの振り切った素晴らしさとおもしろさ、そして前田敦子ちゃんの超絶可愛いコメディエンヌっぷり、そして寺島しのぶの寺島しのぶ感、など、役者たちがみんな楽しそうに演じてるのが伝わってきて、内容は下ネタなんだけど、全体のトーンが超チャーミングで、観ていてとても気持ちがいいんですよね。このまま、後半まで行って欲しかったですが……。後半が残念でねぇ……。

 

あっちゃんが最高に可愛いです…

 

とにかく後半がクソつまらないんですよ(笑)これまで軽快なペースでエロコメディとして走ってきた映画が斎藤工の登場により一気に勢いが止まり、ペースダウン。おもしろくもねぇ人情話がダラダラ始まり、楽しかったセックスコメディ要素は何処へやらですよ…。とにかく「なんかいい話にまとめよう」という匂いがプンプンしてきてとてもゲンナリしましたし、そもそも映画としてつまらないですよあの後半は。


もうあのダラダラな人情話は置いといて、セックス一筋で行って欲しかったというか。私が観たかったのは、さらっと描かれたトヨエツによる阿部寛セックス特訓シーンだったというか、セックス版「ベストキッド」で最後まで行って欲しかったなぁ…。



━─━─━─━─━─

好き度: 50点

後半が残念!!

━─━─━─━─━─