【映画感想】「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 

※ネタバレあり

とかあまり普段書かずにしれっとネタバレする私ですが今回はさすがにね…。

観る予定のある人は、読まないでね。

 

 

 

 

 

 

 

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー

 

ユニバース映画の到達点と限界点

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監督: アンソニー・ルッソさん、ジョー・ルッソさん

脚本: クリストファー・マルクスさん、スティーブン・マクフィーリーさん

出演: おなじみのみんな

原題: Avengers: Infinity War

上映時間: 150分

あらすじ: サノスさんが石を集めます

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徹底したネタバレ防止策をとりまくったマーベルスタジオ、それほどいろいろ仕込まれてるんだろうなぁというのが伺えたので、早めに観るに越したことはねぇなということで初日に行ってきました。思えば10年間、これまで18作かな?全部リアルタイムで映画館で観てきたシリーズということもあって、まぁ正直フェーズ3に入ってからはちょっと飽きが来たというか、食傷気味というか、あまりピンとくる作品がなく、MCUへの熱は正直冷めてる状態ではあったんだけど、やっぱりこれまでの10年間を思い返すと感慨深いものがありますし、ドキドキワクワクしちゃうよね!ってなわけで、「アベンジャーズ インフィニティー・ウォー」観た直後のまだ整理しきれてない状態の感想を記録として。とりあえず僕は、

 

意外に、冷めた目で見てる自分にビックリしたり。

 

映画.comのあらすじはこんな感じ。

「アイマンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」などマーベルコミック原作で、世界観を共有する「マーベル・シネマティック・ユニバース」に属する各作品からヒーローが集結するアクション大作「アベンジャーズ」シリーズの第3作。アイマンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクといったシリーズ当初からのヒーローたちに加え、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ドクター・ストレンジ」「スパイダーマン ホームカミング」「ブラックパンサー」からも主要ヒーローが参戦。6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。監督は「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟。

 

 

最終的にサノスさんが、インフィニティ・ストーンを6つ集めて指をパチンし、人類を半分消しちゃうわけですが、ここで残るのがアベンジャーズ初期メン、そして消えるのが新メンバーたち、というラスト。10年間頑張ってきた初期メンたちをいかにMCUから違和感なく退場させるか、そしていかに違和感なく新世代にバトンタッチさせてMCUを永久機関化できるか、が現状のMCUの最大テーマでしょうし、次のアベンジャーズ以降に消えた新世代メンの続編がもうラインナップに上がってるし、なにより初期メンたちが「もうそろそろMCUやめたい」的な発言を連発していたり、俳優たちの契約年数が~的なニュース記事が流れてくる日々…というリアルな事実を考えると、次のアベンジャーズで初期メン有終の美、からの新世代大復活という未来が見えるのは当然のことで。つまりこの悲惨なラストも当然「まぁドでかいフリですわな…」とか考えてしまうわけで、このユニバースものという体型の限界を感じたりもしたインフィニティ・ウォーでした。中盤、Dr.ストレンジが1000万通りくらいの未来を見て、「解決方法は1つだけある」とか言ってる手前、どうせ解決するわけで、みんな大好きスパイダーマンだって新作のアナウンスがされてるわけで、この映画の悲しみって一時的なものでしかないんだなぁというかさ、この映画自体もMCU自体もすべてが結末からの逆算で成り立ってる感を今回はより顕著に感じて、こんな衝撃的な悲惨な展開も巨大な終わらないユニバースの通過点でしかないんだろうなぁなんて思っちゃって。そんな事とは真逆な一見アバンギャルドな本作だからこそよりそこを強く感じました。壮大な話だけどとても世界が狭く感じるというか、逆にすごく堅苦しく制限された世界で生み出された作品を見ている窮屈さを感じました。まぁこれはここ最近のMCU作品全体に言えることなんだけどさ。と、こんなに衝撃的内容なのにけっこう冷めてみてる自分にビックリもしたり。ユニバース映画の到達点であり、個人的にはもうほんとにここが限界かもなと思いました。


こういう衝撃展開であればあるほど、そのやだみはより大きく感じるんだなぁてのは今回の発見。ことユニバース映画に限ってですが。

 

 

とか言いつつ、でも10年間全作品映画館で観続けてきた腐れ縁ですから…やっぱりみんな揃うと感慨深いものがあります。お話云々というよりはキャラ萌えですね。キャップが出てくるあたりが一番あがったかな。あとやっぱりナターシャは最高。ガーディアンズオブギャラクシーの面々の演出は、ちょっと微妙だったかなぁ。かなりジェームズ・ガンの良さが際立つものだったと個人的には思います。

 

サノスさんは存在感があってとても良かったです。実質今作の主役ですしね。欲を言えば人類を半分に減らしたい動機をもうちょっとじっくり描いても良かったかな~とか思いますが、いつまじかよっていう論理を無差別に「いやこっちは奉仕活動の一環ですから」的な当然のような顔で命を奪っていく姿とか、ガモーラも観客も「えっお前、愛してたのか…!」てな感じでビックリのナミダとか、最後のやりきった男のたそがれた顔とか(猿の惑星 聖戦記のラストのシーザーみたいだった)、サノスさんを見てるだけで楽しかったです。存在感バッチリのヴィランでした。


まぁでも尺はやっぱり長いよ。これで150分というのは。ソーが武器作りに行くとことかまじいらないでしょう…。なんの関係もないし。さかのぼってラグナロクが無駄になるし。


全体的に物語のテンポもマーベルトップレベルで悪いと思いました。すごく間延びを感じました。まぁでもこれだけやって、これだけ見せたのに、ぜんぶ無駄でした!!というあの後味のプラス材料にはなってる気もするし難しいところですなぁ。



まぁ、ともあれですよ。

 最終的にこうなったということはですよ、、違和感なく新世代にバトンタッチというMCUの絶対命題達成のためにも時間軸を何らかの形で戻すか、または別の世界線にいくのは必須条件かなと思いますので、そうなると量子レベルまで小さくなれる次回作のアントマン続編と、今作のエンドロール後にチラ出しされたチートパワーと噂のキャプテンマーベルがキーになるのはまちがいないでしょうね~。ま、やっぱり観ちゃうよね!本当の意味での大団円は次のアベンジャーズだろうし、まぁ初期メンはそこで幕引きになりそうだし、死ぬのか、生きて引退するのかはわかりませんが、10年間お疲れ~という感慨深い気持ちは来年だね。MCUに食傷気味という気持ちは今回で変わることはなかったけど、でも次からもしっかり見届けるで~(・∀・)

 

 

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好き度: 70点

MCUはもう10年来の腐れ縁の友達って感じ

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