【映画感想】「パシフィック・リム アップライジング」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

パシフィック・リム アップライジング

 

とっ散らかった薄味パシリム

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監督: スティーブン・S・デナイトさん

脚本: エミリー・カーマイケルさん、スティーブン・S・デナイトさん、T・S・ノーリンさん、キラ・スナイダーさん

出演: ジョン・ボイエガさん、スコット・イーストウッドさん、菊池凜子さん、他

原題: Pacific Rim: Uprising

上映時間: 111分

あらすじ: ロボットとカイジュウがまた戦います

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前作「パシフィック・リム」はその年の年間ベストテンにも入れたほど、やはり大好きな映画で、デル・トロ監督ではないけどまぁその続編ということで、もちろん観てきましたよ。

 

微妙な感じでした…(・∀・)

 

映画.comの感想はこんな感じ。

人が乗り込み操縦する巨大ロボットのイェーガーと「KAIJU」と呼ばれる巨大モンスターの戦いを描いて話題となったSFアクション大作「パシフィック・リム」の続編。前作を手がけたギレルモ・デル・トロは製作にまわり、テレビシリーズ「Marvel デアデビル」などで知られるスティーブン・S・デナイトが長編映画初監督を務めた。前作でイドリス・エルバが演じたスタッカーの息子ジェイクが新たな主人公となり、前作から10年後、平穏が訪れたと思われた地球に再びKAIJUが現れたことをきっかけに、新世代のイェーガーに乗り込む若きパイロットたちの戦いを描いた。ジェイク役は「スター・ウォーズ フォースの覚醒」で一躍世界的に知られる存在となったジョン・ボイエガ。共演にスコット・イーストウッド、ジン・ティエン、前作から続投のチャーリー・デイ、菊地凛子ら。日本からは菊地のほか、新田真剣佑がパイロット訓練生のひとりとして登場する。自らの命と引き換えに人類を救った英雄スタッカーを父に持つジェイクは、父とは別の道を歩んでいたが、KAIJUに復讐心を燃やす少女アマーラと出会ったことをきっかけに、義姉である森マコと再会。マコの説得により、一度は辞めたイェーガーのパイロットに復帰することになるが……。

 

 

まず良かったところですが、画面が明るいというところですね。前作の唯一の不満は戦いシーンの画面が暗いということでしたが、今回は「何が何でも明るいところで戦わせるんだ!」という作り手の熱意が伝わってきて、とても良かったと思います。戦いのバリエーション、メカの技術的進歩も垣間見れて戦いシーンは今回は今回の良さがちゃんとあったと思いました。まぁでも割とイェーガーが今回はスイスイ動くというか、動きが軽いんですよね。それによる良さもあるんだけど、前回のちょっと重そうであることからくるメカと身体の一体感と、フェティッシュさは、減退していた気もします。


 

軽いのはメカの動きだけではなく、お話も軽い。というか、薄いんですよね(笑)偉大な父を持つ主人公、戦争孤児のヒロイン、様々な人種を集めた新兵たち、などなど、おもしろくなりそうな材料はすごく揃ってるんだけど、なんせ料理の仕方がものすごく雑で薄味なので、まったくカタルシスのない映画になったというか、前作にあったアツさはまったくなく、ただただ怪獣とロボットが戦う映画になってました。そこに登場人物の物語がまったく乗ってこないので、視覚的楽しさしかないんですよね、もったいない(~_~;)


せめて、バラバラだった新兵たちの結束が高まるチーム感演出はちゃんとしてほしかったなぁ。あのロシア人女性とヒロインの仲違いとか、なにあのとってつけたような喧嘩と和解w とか思いましたし、登場人物が抱えているトラウマや葛藤などは披露するだけ披露して、その後まったくなにも回収しないというあまりにも雑な脚本には笑いました。まぁこれはこれで味なのかなぁ…。


裂け目ってそんなにあったのかよ!とか、こっち側から開けられるってことはあっち側からも開けられるだろ!とか、国防軍は層薄すぎだろ!パイロットそれだけしかいないのかよ!とか、中国の会社いろいろガバガバすぎだろ!とか、まぁちょっとノイズは多かったですな。


まぁでもロボットと怪獣を大画面で観るというのはとても気持ちのいいものなので、まぁそれなりには楽しんだけど、せめて、もうちょっとちゃんとカタルシスを得られるように脚本の詰めるところは詰めてから撮影を始めてほしかったですね。残念でした〜。


 

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好き度: 60点

薄味でした。

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