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監督: 行定勲さん
脚本: 瀬戸山美咲さん
出演: 二階堂ふみさん、吉沢亮さん、土居志央梨さん、森川葵さん、他
上映時間: 118分
あらすじ: 満たされないティーンたちがそれぞれ悩みます
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なんか最近ベルリンの批評家連盟賞?みたいなのを取ったっていうニュースを観たのと、二階堂ふみのおっぱいが見れるらしいという情報を得たので、そんなに観る気は無かったですが観てきました(安易)。ちなみに原作は未読、岡崎京子さんに対する思い入れはほとんどありません。てなわけで、映画「リバーズ・エッジ」ですが、
まぁまぁな感じでした(・ω・)
例によって映画.comさんからあらすじを拝借すると、
1993年に雑誌「CUTiE」で連載されていた岡崎京子の同名漫画を、行定勲監督のメガホン、二階堂ふみ、吉沢亮の出演で実写映画化。女子高生の若草ハルナは、元恋人の観音崎にいじめられている同級生・山田一郎を助けたことをきっかけに、一郎からある秘密を打ち明けられる。それは河原に放置された人間の死体の存在だった。ハルナの後輩で過食しては吐く行為を繰り返すモデルの吉川こずえも、この死体を愛していた。一方通行の好意を一郎に寄せる田島カンナ、父親の分からない子どもを妊娠する小山ルミら、それぞれの事情を抱えた少年少女たちの不器用でストレートな物語が進行していく。ハルナ役を二階堂、一郎役を吉沢がそれぞれ演じる。
てなかんじ。
僕は92年生まれなのでちょうど原作が出たくらいの年に生まれたという世代的なものあってなのか、岡崎京子作品とは出会うことのないまま生きてきたのですが、なんというかこれぞザッツ90年代!みたいな要素が満載な映画でした。
バブル崩壊直後という時代的なものもあってかみんなどこか未来に対して希望の持てず、なにをやっても満たされない空虚さ、焦燥感、に満ちていて。映画自体の空気感はとてもいい雰囲気だったなと思います。
ただ、それが雰囲気だけに感じちゃったところもあって、主に行定監督の演出がかなり僕は合わなかったです。
そのこの映画を構成する各要素が、どこか記号的、記号の集積みたいに感じちゃいましたし、その記号がどれも説明的すぎるというのかしら。インタビューシーンとかが特にそうなんだけど、うまく機能していないように感じました。登場人物の心情の補足説明のようにしか見えなくて、最後の方とかインタビューでテーマ的なことをベラベラ喋らせた後に、さらにまた登場人物がベラベラ同じような内容をしゃべり、さらにそこに詩の朗読を乗せて、そこにオザケンが来るので、もう演出が鈍重に感じて。このインタビューシーンも、結構映画の出来事の直後とか直前の登場人物の心情なので、やるならもうちょっと未来から思い返すようなインタビューとかにすればまだ飲み込みやすかったんだけどなぁ…なんて思ったり。この作りだとあまりにも余白のない映画になってて、ちょっと説明過剰だと思いました。
あと行定さんの映画って、すごく映画的だなぁ〜という感心するシーンはあるんだけど、その合間合間にビックリするくらい間の抜けた非映画的なシーンが挟み込まれてくるのでいちいち残念な気持ちになるんですよね。今回の「メガトンパーンチ!」という某シーンとかさ、あの取ってつけたような間の抜けた演出…。
あと気になったのは音の演出。殴る蹴るの音、セックスの音、フェラの音、なんかこれ音量なのか、音のチョイスなのかわからないんですが、ちょいちょい映画から音が浮くというか、リアリティを感じられない音の演出が個人的に気になりました。あとこれ前から気になってたんだけど映画におけるフェラの音演出ってすげぇ実は難しいんじゃないかなと思うんですよ。今回も特になんだけど、なんか映画から浮くことがしばしばというか、わかりますこれ?(笑)映画観てて急に冷めるフェラの音演出と、のめり込める音演出があると思うんですよ。これ真面目に。今回は取ってつけたようなフェラの音でぜんぜんエロくなかったなぁと思うんですよね。
この映画、かなりセックスシーンは頑張ってて、音の演出は文句はありつつも、土居志央梨さんという女優さんが特にめちゃくちゃ頑張ってましたね。あそこまでしっかりと映画で69を見たのは初めてだったし、そっからのムース缶挿入とかも笑いつつもしっかりエロかったです。ここの序盤のコカインキメつつのセックスシーンは間違いなくこの映画で一番突出したシーンでよかったです。虚空をつかむようにひたすらセックスをしてる彼女が迎えるまさかのラストはビックリしたなぁ。
あとビックリしたといえば、二階堂ふみの身体なんですよ。今回おっぱい丸出しでフルヌードになるんだけど、この二階堂ふみの身体がすごいんですよ。しっかり肉がつきつつ、あのクビレとしっかり上がってるケツ。そしておっぱいですよね。修正じゃないよね?と思うくらい重力に逆らったらハリありまくりの巨乳で、ちょっとビックリするくらいのパーフェクトボディでした。こんな身体の女の子出会ったことねぇよ!笑 ただ、脱ぐには脱ぐんだけどまったくといっていいほどエロいシーンはなく、セックスするけど(させるけど)自分は特にセックスで感じることはないというキャラクターなので、エロくはなかったのが残念でしたが、ともかくすごい身体だったので、ここがこの映画の最大の収穫でした。二階堂ふみの身体はすげぇ!(小並感)
というわけで、映画自体はあんまり個人的にはおもしろくなかったし、間の抜けた演出が気になる映画でした。行定作品、ことごとくあわないなぁ。
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好き度: 60点
二階堂ふみの身体はすげぇです。
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