バーフバリ 王の凱旋
「過剰」という正義
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監督: S・S・ラージャマウリさん
脚本: S・S・ラージャマウリさん
出演: プラバーズさん、アヌシュカ・シェッティさん、ラーナー・ダックバーティさん、他
原題: Baahubali 2: The Conclusion
上映時間: 141分
あらすじ: バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!
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各所で絶賛されていた「バーフバリ」二部作。近くの映画館に「バーフバリ 王の凱旋」がやってきたので、前作である「バーフバリ 伝説誕生」をwowowオンデマンドでしっかり予習した後に観てきましたよ。
おもしろかったです( ^ω^ )
あらすじを映画.comさんから拝借すると、
伝説の戦士バーフバリの壮絶な愛と復讐の物語を描いてインド映画史上歴代最高興収を達成し、日本でもロングランヒットを記録したアクション「バーフバリ 伝説誕生」の完結編となる第2作。蛮族カーラケーヤとの戦争に勝利してマヒシュマティ王国の王に指名されたアマレンドラ・バーフバリは、クンタラ王国の王女デーバセーナと恋に落ちる。しかし王位継承争いに敗れた従兄弟バラーラデーバは邪悪な策略で彼の王座を奪い、バーフバリだけでなく生まれたばかりの息子の命まで奪おうとする。25年後、自らが伝説の王バーフバリの息子であることを知った若者シブドゥは、マヘンドラ・バーフバリとして暴君バラーラデーバに戦いを挑む。監督・脚本のS・S・ラージャマウリや主演のプラバースをはじめ、前作のスタッフやキャストが再結集。
てな感じ。
まず前作の「バーフバリ 伝説誕生」、これがまずすごくおもしろかったです。とてもストレートな英雄誕生譚ですが、観たことないような描写・ケレン味放出しまくりのアクションと、とても良くて、特に合戦シーンはすごいものがありました。もしも、「キングダム」を実写化するならバーフバリスタッフがやるべきだなと思うくらい、これまで観た様々な映画のアクションを彷彿とさせつつしかし確実にオリジナリティ大爆発の合戦シーンでかなりアガりました。その他にもバーフバリさんの度を越したストーカー描写、あの強引な女の子を落とすためのアプローチ、ここは爆笑だったし、美しすぎるスライディング土下座も最高でした。で、まさかの真実が明らかになってとりあえず前半終了なわけですが、インドの人たちはここから2年間も後編を待たされたそうです。焦らしたなぁ〜(笑)
そして後編の「バーフバリ 王の凱旋」、これもおもしろかった!今回はさらにケレン味が大爆発で、もう客を楽しませるために余念がない感じというか、明らかに過剰に、とにかく過剰に映画を作り上げていてもうほんとに最後の方とか一体俺は何を観ているんだろうというくらい、わけのわからない感動が湧き上がってきました。もうリアリティとか一個超えてる感じ、しかもそれが「バーフバリだから」ということでむしろ魅力になってる感じが素晴らしかったです。唯一無二とはこのこと。
そして偉いのはしっかりとちゃんとそれぞれのアクションがロジカルなところだと思います。たしかにアクション自体のリアリティはすごいことになってるんだけど、それぞれキャラクターをちゃんと描けてるし脚本がしっかりしてるので、それぞれのアクションにちゃんとカタルシスがある。特にポスターにもなってる姫とバーフバリが廊下で行う弓アクションはそれらが完璧に混ざりあった、個人的にとても大好物なシーンでした。
クライマックスももうお手の物。序盤の頭に火を乗せる儀式をもういちど繰り返しつつのアクションは超楽しいし、ここもしっかり細かい伏線や対比を活かしてるのですごく見てて関心しきり。そした最後の滝のシーンも前半の「伝説誕生」にもう一度たち帰って終わるという見事さで、観終わった後には僕もバーフバリ!バーフバリ!と連呼したくなるくらいにはとても楽しみました!
というわけで、バーフバリ二部作、観て良かったです。たのしかった!映画が「過剰である」ということの大切さと、楽しさを改めて感じたし、ただ単に過剰にするわけではなく、どこをどう過剰にし、どこをどうちゃんと繊細に描けば、こんなエンターテイメントになり得るのか…という答えをひとつ見たような気がしました。
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好き度: 80点
バーフバリ!バーフバリ!
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