ワンダーウーマン
ラスボスの手からビリビリ、もうやめない?(笑)
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監督: パティ・ジェンキンスさん
脚本: アラン・ハインバーグさん
出演: ガル・ガドットさん、クリス・パインさん、他
原題: Wonder Woman
上映時間: 141分
お話: 美しく、ぶっ飛ばします
好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点
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期待大だった「ワンダーウーマン」を観てきました。ガル・ガドットは最高\(^o^)/という感情とう~む惜しいなぁ(´・ω・`)という感情が混ざり合っております…という感想でした!
お話は、女性だけの島のプリンセスだったダイアナが、いかにして最強の女戦士=ワンダーウーマンとなったのかが描かれる。女しかいない島で、プリンセスとして母親に大切に育てられてきたダイアナ。一族最強の者しか持てないと言われる剣に憧れ、強くなるための修行に励む彼女は、その中で自身の秘められた能力に気付く。そんなある日、島に不時着したパイロットのスティーブとの出会いで、初めて男という存在を目にしたダイアナの運命は一転。世界を救うため、スティーブとともに島を出てロンドンへと旅立つ(映画.com)――――――という感じ。
まず良かったのは何と言っても主演のガル・ガドットさん。素晴らしい(´Д`) ワイルドスピードや前作のBvSなどでその圧倒的存在感をいかんなく発揮してきたガル・ガドットさんですが、今回は彼女の美しさ、可愛さ、強さがもうてんこ盛り。ありがとうございます…という感じです。彼女の魅力で物語をグイグイ引っ張っていくパワーを感じました。あとそのお相手クリス・パインも素晴らしかった。この2人のやりとりがいちいち素晴らしくて、出会った瞬間から最高。もうほんとに微笑ましく観てました。カルチャーギャップコメディとしてのおかしみが良いコメディバランスで配置されててとても好きでした。2人の関係性の変化がとても繊細に描かれてて恋愛パートが足を引っ張らないどころか大変魅力的でした。あの雪の中のダンスシーンとかすげぇ良かったな(´Д`)
あとなんといってもこの映画でもっとも素晴らしかったのが中盤の見せ場であるノーマンズランドシークエンス。この一連の戦場最前線の描写は、アメコミ映画の中でも屈指の素晴らしさでした。なぜヒーローは戦うのか、なぜ立ち上がり前に進むのか、という答えが全てあったというか。そこにいる罪のない人々を助けたいという一心で突破不可能な道を勇気で突き進む。そしてその勇気が電波していき、不可能と思われていたことが可能になる。そして人命を救う。もうね、ヒーロー映画としてもヒーロー誕生ものとしても、大変すばらしいシークエンスでした。また立ち上がり、突破するまでの演出が素晴らしいのなんの。相手の弾をすべて盾で受け止めるところなんかなんか涙出ちゃいましたもんね。
ほんとこのノーマンズランドシークエンスが素晴らしすぎたんですよ。ほんとここは100点ですよ。ここをクライマックスにしてほしかったくらいで……。
問題はクライマックスなんですが、ここがどうも僕は乗れなかった。マンオブやBvSの流れでこのワンダーウーマンだったのであのノーマンズランドシークエンスのリアル路線はとても映えたというか、新鮮味があってよかったんだと思うんですよ。しかし、このクライマックスがまーた暗い画面にCG使いまくり、謎のビーム出しまくりの超常対決で(敵の造形が致命的にダサイ)、なんというかなんだよお前もまたいつものDCかよ…と、ほんとうにガッカリしちゃいました(´Д⊂ヽ 敵がダサいしマヌケに見えるし(割と待ってくれてる)ぺちゃくちゃしゃべるワンダーウーマンの出自とか心底どうでもいいと思ったし、敵の手からビリビリはもうやめね?とか、とにかくクライマックスが致命的にダサイ!なんで?あんなに中盤のノーマンズランド戦は最高にかっこよかったのに!!物語もあの大ボスを出さなくて良かったんじゃないかな。あくまでガル・ガドットとクリス・パインの2人のベクトルを同じ方向に1本に絞ってよかったんじゃないかなぁと思ったんですよね~。あの大ボスは2以降でいいでしょう…。
恐らく監督の熱量もあの中盤の見せ場がピークだったんじゃないかなぁ。あの中盤の戦場最前線をクライマックスにもっていく脚本で、改めて撮り直してほしいくらい、なんだかなぁなクライマックスであり、ほんと素晴らしい中盤であり、という感じでした。惜しい!!!