【映画感想】「パワーレンジャー」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 

 

パワーレンジャー

 

ジョン・ヒューズ戦隊 ブレックファストクラブレンジャー!

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監督: ディーン・イズラライトさん

脚本: ジョン・ゲイティンズさん

出演: デイカー・モンゴメリーさん、ナオミ・スコットさん、RJ・サイラーさん、ベッキー・Gさん、ルディ・リンさん

原題: Power Rangers

上映時間: 124分

お話: パワーレンジャーに変身するために頑張ります

好き度: ★★★☆☆ 3.5/5.0点

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「パワーレンジャー」を観てきました。

 

あらすじを映画.comさんから引用すると、、平凡な毎日を送っていたジェイソンら5人の若者は、偶然にも同じ時間・場所で不思議なコインを手にしたことから、超人的なパワーを与えられる。戸惑う彼らの前に、かつて世界を守った「パワーレンジャー」の1人であるゾードンと機械生命体アルファ5が出現。再び地球を滅ぼすべく復活した悪の戦士リタ・レパルサを阻止するため、ジェイソンたちが新たなパワーレンジャーに選ばれたと告げられるが……。という感じ。

 

この映画、観てみると、めっちゃ「ブレックファスト・クラブ」でした!

 

 

この映画の予告を見る限り、パワレンジャーになった5人の若者がスーツを着て戦いまくるというアクション映画かと思ってたんですよ。しかし物語のキモは「変身するために頑張る」お話だったんですよ。どうやら変身には5人が心から相手を思いやって団結することが必要という精神的な要素が一番大事なようで、5人のバラバラな境遇、スクールカーストの若者がまさに「ブレックファスト・クラブ」よろしく、ケンカしたり助け合いながら団結して修行して「パワーレンジャーになる」お話だったのです。

 

 

お話の構成もですね、パワーレンジャーになるためにみんながお互いを分かり合うという学園青春映画的展開が1時間半続きまして、実際にパワーレンジャーになって戦うのは最後の30分弱なんですよ。ここがけっこう賛否が分かれてるところみたいで、もっとパワーレンジャーとして戦ってるところが観たかったという意見が出るのもまぁわからいじゃないなという…。どちらかというと最後にちょっと戦隊ヒーロー風味になる青春映画という感じです。

 

それにしても「パワーレンジャー」はほんとにめちゃくちゃブレックファストクラブなんですよ。ブレックファストクラブであることこそが肝という。お前らちゃんとブレックファストクラブしないと戦わせねぇぞという強い意志というか、ブレックファストクラブに対する強い愛を感じましたね。

 

この映画の中心であるそのブレックファストクラブ的青春映画としてのパワーレンジャーが本当に魅力的だったんですよ。もうこの5人がそれぞれほんとに愛おしくてね(つД`)ノキャラクターが5人ともほんとに魅力があるんですよ。負け犬スポーツマンにメカに強いハンディのある黒人に母親の介護をしてるアジアマッチョにビッチにレズ。ほんとにデコボコの5人なんだけど、5人がだんだんとひとつにまとまっていく様子がほんとに好きで、もうパワーレンジャーにならなくてもいいというくらいまず青春映画として最高でした。レンジャーになるまですごくためにためるのでレンジャーになった時の爽快感とカタルシスはかなりのものがありました。お決まり要素の数々はニヤッとしちゃうことまちがいなし。なんというか、ニチアサはカッコイイという僕らの子供のころのワクワクをしっかり金をかけてそのままのフォーマットで2時間やりきってくれたうれしさがありました。そういえばふらっと朝に戦隊もの着けたときってこういう構造でこういう要素でできてたよなと、しばらく離れていたニチアサに思いを馳せたりしました。

 

 

ちなみに僕のファースト戦隊ものはカーレンジャーです(笑)幼稚園くらいだったかな。なつかしいですね。

 

 

というわけでパワーレンジャー、学園もの青春映画が好きな方にむしろお勧めしたいという、ジョン・ヒューズ魂あふれる戦隊モノでした!