ライフ
ナメてた宇宙生物が殺人マシンでした
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監督: ダニエル・エスピノーサさん
脚本: レット・リースさん、ポール・ワーニックさん
出演: ジェイク・ギレンホールさん、レベッカ・ファーガソンさん、ライアン・レイノルズさん、真田広之さん、他
原題: Life
上映時間: 104分
お話: ナメてた宇宙生物が殺人マシンでした
好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点
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宇宙船の中で殺人宇宙生物が大暴れ!という「ライフ」を観てきました。愉快なジャンル映画で、夏休みにぴったりな感じでした(`∀´)
お話は、まぁ言うまでもないんですが一応映画.comさんから引用すると―――火星で未知の生命体の細胞が採取され、世界各国から集められた6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで極秘調査を開始した。しかし、生命体は次第に進化・成長して宇宙飛行士たちを襲いはじめる。高い知能を持つ生命体を前に宇宙飛行士たちの関係も狂い出し、ついには命を落とす者まで現われる―――という感じ。ま、そのままですな。
明らかに「ゼロ・グラビティ」以降の映画だなぁという感じでしたね。お、これ観た観たというザ・ゼログラビティなカットがたくさんありまして、そのゼログラ要素とみんな大好き「エイリアン」1作目の要素をプラス。この潔さがとても好きでした。「ゼログラビティにエイリアン足したら超楽しそうじゃね?(∩´∀`)∩ワーイ」という無邪気感は、ほんとうに正しい姿勢で、信頼できます(笑) 「あ、これやりたかったんだな!」という大量の血が無重力の空間でプカプカ浮かんでるというカットとか、たしかに全体的に予定調和ではあるんだけどなんというか観たいものをちゃんと見せてくれるうれしさがあって嫌いになれないですね(°∀°)b
あとは、だれがどの順番で死んでいくかのお話なんですが(笑) 1人目の被害者が出るまでの見せ方がとても良かったですね。エイリアンがなんかくねくねしててもやしみたいで可愛いんですよね。それがいきなりガブリ!ぎゅーっと手を締め上げて骨を砕く!そしてなんとエイリアンが道具を使ってクリーンベンチから脱出!そして実験用のマウスを締め上げる!この辺の急にテンポアップしてく感じがとても気持ち良くて楽しかったな~。
ただ、レベッカ・ファーガソンは専門分野が隔離、「隔離のプロ」なんですが、このキャラクターの設定をもっとうまく使えたんじゃないかなぁと思います。もっと隔離のプロとしての仕事術とその重要性が全面に出ていく展開にしていくと、他のキャラクターとの衝突なんかももっと作れてスリラーとしてもっとおもしろくなったんじゃないかなぁなんて思います。けっこう易々と他のキャラクターが隔離を拒否したり隔離の重要性をわかってなかったりするんですが、だからこそもっと「ほらだからいったじゃん隔離は重要なんだって!!」というもっと人間同士の心理戦も観たかったなぁというのがちょっと残念ポイントだったりしました。どっちかというとモンスターアクションの面が全面に出てましたね~。そこはここぞというところだけでよかったんじゃないかなぁ。まぁでも無重力の限定空間でのモンスターパニックとしてちゃんとおもしろくはなっておりましたよ。
あとやっぱりこの映画はラストですよね。いや~最高ですよね。ああそっちだったのか!あちゃー!と。そしてさらなる惨劇を予感させる最高の空撮……からの~あの音楽でエンドロールという悪意たっぷりの素晴らしいラストの切れ味。お見事なバッドエンド映画でした。
もうちょっとこうすれば!っていうところはあるにはあるんだけど、ゼログラビティとエイリアンを足したい!という潔さと楽しさ、悪意に満ちたバッドエンド、夏休みにぴったりなちょうどいい(ほめてます)ジャンル映画だったなぁ~と思います。いい意味で午後のロードショーでも観たい感じというか、つまり超楽しかったですね!
この2本を足したい!という映画でしたよ~
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バッドエンドと言えば真魚さんのこの本。おもしろいのでおすすめです!