【映画感想】「ジョン・ウィック チャプター2」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 

ジョン・ウィック チャプター2

 

そんな簡単には戻れない

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監督: チャド・スタエルスキさん

脚本: デレク・コルスタッドさん

出演: キアヌ・リーヴスさん、ルビー・ローズさん、ジョン・レグイザモさん、コモンさん、他

原題: John Wick: Chapter 2

上映時間: 122分

お話: 家が燃やされたので復讐します

好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点

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ナメてた相手が殺人マシンでした映画の傑作「ジョン・ウィック」の続編、「ジョン・ウィック チャプター2」観てきました。おもしろかったです。好きな類の2でした!

 

前作でニューヨークを舞台にロシアン・マフィアを相手に繰り広げた壮絶な復讐劇から5日後。平穏な生活を送りたいジョンは、イタリアン・マフィアのサンティーノからの殺しの依頼を断るが、それにより自宅を爆破されてしまう。ジョンはサンティーノへの復讐を開始するが、命の危険を感じたサンティーノに7億円もの懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋から命を狙われる事態に巻き込まれてしまう。―――というお話です!

 

 

前作のおもしろさのキモであった裏社会独特のルールやあのホテルなどのディティールのワクワク感。ここが今回も健在!どころかさらにいろんな新たなものを見せてくれるという良いバージョンアップのさせ方をしていましたね。戦い前の準備シーンは、アクション映画において重要なポイントですが、今回のそれはほんとに素晴らしくて、あの銃器ソムリエとか最高だし、まずはスーツの重要性とか、それぞれのお店がどこにあるかなんていう設定のおもしろさとか、そしてその見せ方がもう最高にアガりました。やっぱこの映画は設定がしっかり作りこまれてて楽しいよね~(`∀´)

 

 

アクションも前作よりさらに過剰になっててとても良かったですね。冒頭のまじかってギョットする愛車ボッコボコの肉弾戦中心のつかみからはじまり、お姉ちゃん暗殺から逃走、そしてコモンとタイマンという前半の見せ場。そしてジョンに懸賞金が懸けられてからの街に潜むあらゆる殺し屋から狙われるという後半。どれも工夫と確かなアクション演出の数々で、なにより良かったのがベースにブラックコメディのテイストが敷いてあって、これは笑っていいのやらっていう絶妙なニヤニヤテイストが最高なのでした。あと新しい犬ちゃんも可愛かったね!

 

 

あとねジョン・ウィックがほんとに悲しいキャラクターでね(つД`)ノ ずっと死んだ奥さんに囚われちゃってて、忘れられないんですよね。これ三宅隆太さんの言ういわゆる心霊映画だと思ったんですよね。時間が止まっちゃってる。1作目からそれほど時間がたってない設定というのもよかったと思います。ランボー最後の戦場のスタローン感を感じたというか。そこで時間が止まっちゃってる男の悲哀がめちゃくちゃ出てて、ラストの帰宅シーンは悲しくてウルッと来ましたよ。。

 

そこから、チャプター3に続くだろうという、もう大変だ~!というラストシーンになって映画は終わっていきました。いよいよまじで次回作がヤバいというか、最初から最後までクライマックスみたいな映画になりそうなので楽しみですね。

 

ともかくお約束を踏襲しつつ、バランスよく全体を過剰にして、サービスたっぷりという素晴らしい2だったなと思いました。楽しかった!