【映画感想】「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 

 

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

 

ほんとうに欲しかったお宝

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監督: ヨアヒム・ローニングさん、エスペン・サンドベリさん

脚本: ジェフ・ナサンソン

製作: ジェリー・ブラッカイマー

出演: ジョニー・デップさん、ハビエル・バルデムさん、ジェフリー・ラッシュさん、他

原題: Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales

上映時間: 129分

お話: ポセイドンの槍を探します

好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点

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この間、パイレーツオブカリビアンの過去作を全部観てみるということやってこんなブログをアップしたのでこれは行くのが義理だろう…ということで最新作観てきました。一言で感想をまとめると、過去作で一番好き(`∀´)という感じ。バルボッサさん(つД`)ウルウル

 

 

前作を除く過去作の一番の文句、長い、という問題ですが、今回は中盤ちょっと長く感じることもあったけど基本的にスイスイと物語が直線的に進んでいく。おそらくシリーズ中最も「目的」と目的達成のための「方法」がしっかりしてるんですよね。5作目にしてやっと娯楽作として非常に見やすいストレートなつくりがなされてると思いました。

 

あと今回は画面が楽しい。アクションは2作目の序盤が特に良かったですが、今回は前半、中盤、後半としっかりそれぞれにアクションの見せ場がしっかりあって、シリーズの特徴であるスラップスティック感もしっかりあり、ファンタジー映画としてのケレン味もあり、「ワイルドスピード MEGA MAX」「バトルシップ」オマージュあり、ホネホネのゾンビサメちゃんあり、オバケあり、かなり製作側のサービス精神が感じられて、これも今回でやっとしっかりとした作りがなされてるなぁと思いましたよ。あと特に前作に不満だった「お前らほんとに海賊なの?ずっと森にいるじゃん!」問題もしっかり解消。様々な場所でその場所場所を生かした楽しいアクションありで今回は飽きない作り!前作でがっかりした人は特に楽しめるのではないかと思います。

 

 

今回加わった新ガールと新ボーイも良かったですよ。キャラクター設定がとても良かったと思いますし、キーラ・ナイトレイは正直中身が空っぽのうるさいオンナだったので今回の自分を持ってて目的がしっかりしてる今回のヒロインはとてもスキでした。今回のオーランド・ブルーム枠の新ボーイも小物感がちょうどよかったです。どっちもなんかパッとしないというか絶妙に華がない感じも、まぁジョニー・デップが引き立っていいんじゃないでしょうかね(ディスってないよ)。

 

 

今回はまさかのバルボッサさんの映画だったんですよ。まさかの今回加わった新ガールがバルボッサの子供だったということがわかり…という終盤。「ガーディアンズオブギャラクシー リミックス」「LOGAN/ローガン」と、今年の大作はこういうテーマの作品がおおいなぁ。父親だと認知した瞬間に娘のために命を投げ出すという展開は泣かせるし、なにより良かったのはジャック・スパロウの「ほしいものを指すコンパス」が今回初めてちゃんと物語の大事なキーとして機能したという点。バルボッサがほんとうに欲しかったお宝、それは一度も会うことがなかった娘だった…という。これは泣ける展開でした。本シリーズで初めてちゃんとしたクライマックスというものがあったなぁと。全体的にですが、やっと観たかったバランスの「パイレーツオブカリビアン」だったといいますか、はじめからこのバランスでできていれば…なんて思わなくもないですが、ともかく特にシリーズに思い入れのないワタシから見てもこの映画が最も良くできた「パイレーツオブカリビアン」なのではないかと思いました。楽しかったです!

 

 

 

製作陣はこの2作が大好きに違いない…と思いたいという2本をあげておきます。観た人ならわかるハズ。

 

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