【映画感想】「ハクソー・リッジ」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 

ハクソー・リッジ

 

「人を助ける」ということ

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監督: メル・ギブソンさん

脚本: ロバート・シェンカンさん、アンドリュー・ナイトさん

出演: アンドリュー・ガーフィールドさん、サム・ワーシントンさん、ビンス・ボーンさん、他

原題: Hacksaw Ridge

上映時間: 139分

お話: 武器を持たない衛生兵として戦場に赴きます。

好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点

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メルギブ待望の監督最新作、「ハクソーリッジ」を観てきました。素晴らしい映画でした。さすがメルギブ…(°∀°)b

 

あらすじを映画.comさんから拝借すると、第2次世界大戦の沖縄戦で75人の命を救った米軍衛生兵デズモンド・ドスの実話を映画化した戦争ドラマ。人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を貫こうとして上官や同僚たちから疎まれ、ついには軍法会議にかけられることに。妻や父に助けられ、武器を持たずに戦場へ行くことを許可された彼は、激戦地・沖縄の断崖絶壁(ハクソー・リッジ)での戦闘に衛生兵として参加。敵兵たちの捨て身の攻撃に味方は一時撤退を余儀なくされるが、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たったひとりで戦場に留まり、敵味方の分け隔てなく治療を施していく。というお話でございます。

 

 

後半の戦場シーンがどうしても話題になりがちですが、前半部分が僕はすごくおもしろかったです。従順なカトリックだから人は殺せない、でも兵隊として戦場にはいきたいという矛盾。ここがとってもおもしろかったのです。様々な手を使って主人公を除隊させようとまわりはイジメまくるんだけど、まったく折れないんですよね。その姿がぶっちゃけ外から見ると狂ってるヤバいやつに見えるし、実際そう描いてるのですが、その狂ってる彼は鉄の意思でまったく自分の主張を曲げないし負けないわけです。そして最終的に彼の狂気が勝つあの裁判シークエンスも良かった。

 

 

でもいくら狂っていても、おかしくても、「人を助けたい」ってものすごく普遍的な正しいことなわけで、その狂気が現実をガンガンと動かしていくさまはとても感動しました。そして、そこに命を懸け鉄の意思で沖縄まできた男の大仕事が大殺戮戦場シーンとともにえがかれる後半はそれはそれは圧倒的でした。久々にここまでガッツリとして戦場を描いた映画を観たのでもう観た後はぐったりでした(笑) ほんとうに凄まじかったですし、混とんとしてるんだけど、ちゃんとどうっちがどう攻めてるのか、土地の形状がどうなってるのか、というのがものすごく飲み込みやすくなってるんですよね。日本側の基地みたいなところにうっかり入っちゃったみたいなところのサスペンスもおもしろかったな~。

 

 

やっぱり戦争なんてするもんじゃないですよ。という、当たり前のことを思いました。

メルギブ要素も満載で素晴らしい映画でしたよ~