【映画感想】「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス

 

 

好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点

 

 

 

ちょっぴり砂糖があるだけで

 

 

 

僕は「メリーポピンズ」という映画が大好きなのです。小さいころから、家庭環境がめちゃくちゃで、唯一の逃げ道が映画だったのですが、「メリーポピンズ」はそんなツラかった幼少のころの僕の救いになった一本だったのです。家庭っていうのは閉じられた空間じゃないですか。そんな閉じられた空間に唯一の光がまさに空から降ってくる。映画の子供たち同様、まさに僕の世界にもメリーポピンズが降りてきたようで。ツラい現実世界に訪れた、甘い砂糖。メリーポピンズは僕にとってまさに現実世界と戦うための希望であり、まさに甘い甘い砂糖だったのであります。「ちょっぴ砂糖があるだけで」というフレーズがありますが、映画というものが僕を支え続けた砂糖だったのかなぁなんて今になって思います。それは今もまさにそうですね。

 

 

さて、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」ではまさかの「メリーポピンズ」が登場します。「俺は、メリーポピンズだ!わっはっは~~!」と、なんやかんやあってクイルたちと共に戦っていた育ての親ヨンドゥがお馴染みのあの矢にぶら下がり空から降ってきます。

 

 

ネットで拾ったステキな画像!!!

 

 

この映画、メリーポピンズという補助線を引いて見ると、さらに感動が増すんですよね。そうです、まさにヨンドゥはクイルにとってメリーポピンズでした。クイルの実の父親カート・ラッセルは神様なのですが、世界をすべて自分のものにしようと考えるクソ野郎でありました。それを知っていたヨンドゥは実の父親にクイルを渡さず、自らクイルを育て上げたのでした。(その真実をクイルには言わず、くだらない理由で置いといたんだよとごまかしていたヨンドゥがまた泣かすわけですが…。)

神である実の父、しかし自分を周りの反対を押し切ってここまで育て上げてくれたのはメリーポピンズ aka ヨンドゥであり、この映画の最後の最後で真に父親的行動をとり身を挺して息子を守ったのは実の親ではなく、育ての親であるメリーポピンズでした。そしてもう、メリーポピンズはここにはいない。ありがとうメリーポピンズ。ちょっぴり砂糖があるだけで……、もうメリーポピンズはいないけど、あなたがくれた甘い砂糖は永遠に受け継がれるのであった。。泣くわ!!!母と子の物語であった1作目から、今回は父と子の物語でしたな~。母から子に受け継がれたカセットテープでしたが、今回は父から子へまた音楽が受け継がれるというのもとても良かったなぁ。様々な語り白がありそうな本作ですが、ヨンドゥを中心に見ざるを得ない映画が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」でした。

 

 

メリーポピンズよ永遠に!!!