夜は短し歩けよ乙女
好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点
これも、何かのご縁
湯浅監督待望の新作「夜は短し歩けよ乙女」を観てきました。湯浅ワールド全開な上に、「マインドゲーム」にも通じるような優しさと前向きさに満ちた素晴らしい映画になってました!ダイスキ!
ホントにまずはやっぱり画面がすごい。もう湯浅節としか言えないんだけど、アニメ的快楽の洪水が画面から襲ってくるような、しかも全編そんな感じで、観終わった後クラクラしたくらいです。観ているだけでワクワクとドキドキが止まらないよ湯浅監督!!原作のエピソードを全部一晩の出来事として詰め込んでる感じもどうかしてて最高でした。巨大な流れに飲み込まれていく感覚というか、次から次へとすごいことが起こるのでもう流れに身を任せるしかない感覚を味わえました。その中心に常にいる黒髪の乙女の凛としたたたずまいと圧倒的ポジティブさ、可愛さ、クレイジーさ、この黒髪の乙女に恋せざるを得ないな、と思ったのであります。
観終わった後に感じたのは、「元気をもらった」という感覚でしたね。ここに関して言えば今年ベスト級に元気をもらった1本かもしれません。ぼくも社会人も二年目に入りましてね、ほんとにこの世界にはいろんな人がいるなぁと。それは悪い意味でもそうで、なんかダリィなぁなんて思ったり、彼女に浮気されたり、ほんとに散々なことも多いわけです人と人って。
でもほんとにこの映画の、人と人というところに関して言えば、黒髪の乙女の圧倒的なポジティブさと「これも何かのご縁」というセリフにあるような全体に流れる世界の肯定感にものすごく勇気づけられたし、元気づけられたんですよね。この曲をちょっと思い出したり。。
1人の方が楽だし、なんていう最近のちょっと逃げていた僕の心に、でもこの映画みたいな忘れられないクレイジーで美しい夜は、やっぱり誰かにいてほしい、共有したい、1人はいやだ!!、外に出よう!!と、観る前よりもポジティブにこの世界をとらえられる、そんなパワーがこの映画にはあったなぁと思いました。黒髪の乙女との出会いを求めて、外に飲みに行こう。