【映画】「アイアムアヒーロー」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 


アイアムアヒーロー
鑑賞日: 2016年4月30日
映画館: 松江東宝5

 

 

 

 




好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点



日本映画史に残った、オープニングからタクシークラッシュまでの怒涛の展開は必見!



アイアムアヒーロー、そんなに観る気はなかったんですが、今月の映画秘宝のアイアイムアヒーロー特集が素晴らしすぎてそれきっかけで観に行ってきました。


素晴らしい特集が組まれております。

 

映画秘宝 2016年 06 月号 [雑誌]/洋泉社
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てなわけで、アイアムアヒーローですが、想像を越えてすっげぇおもしろかったです!(`・ω・´)
 
予想外によかった最もデカイところはゾンビものの個人的な肝と思っている日常がゾンビに侵されるその瞬間の描写。この映画でいうオープニングからタクシー転倒までの前半部分。ここが海外のゾンビもの含めて一級品の完成度になっていたところが本当に素晴らしかった!!たぶん「ドーンオブザデッド」と「宇宙戦争」あたりを参考にしてると思うんだけど、スケール感とスピード感、パニック感は、そういう描写が素晴らしかった「ドーンオブザデッド」を超えていたとすら思います。この前半部は何度も繰り返し見たいくらいです。突飛な交通事故描写が素晴らしいのも好みなあたり。ほんとに最高だったなぁと思います。
 
大泉洋の主人公のキャラクターもとても良かったというか、凡人感がほんとに素晴らしくて、銃を持っているというサバイバル展開には超有利な展開ながらそれをなかなか使わない。というか使えないというのはほんとにリアルだったというか、、俺がその立場でもきっとそうだろうなぁと。そして他の人が銃を使おうとしても全然当たらなくて役に立たないというのも、日本ならではの描写でとても良かったです。
 
それまでのタメが素晴らしい分、カタルシスが爆発するはじめてゾンビを撃ち抜くその瞬間の描写も実に良かった!フォースが覚醒したかのように冷静に「はーい」と撃ち抜くその姿には感動を覚えました。藤原カクセイさんの特殊造形も相まってね。(この辺りは映画秘宝の特集ページを読んでね!)
 
ただ、ラストバトルの撃ち抜く一発目はカタルシス抜群で最高だったんだけど、そここら一気に動きが少なくなってどちらかといえば体力勝負の耐久戦になってくるんですよね。100発撃ったらこれくらい身体にクルという描写はリアルで良かったんだけど、もうちょい動きが欲しかったというか、やや撃ってるアクション部分は物語が停滞してるように見えて、残念ポイントだったかなぁと思います。
 
ただ、ここまで、ゾンビものを本格的に日本でやれるんだ!という嬉しさの方が上に行ったというか、まだまだど直球のジャンル映画で勝負できる力があるじゃん!と、予想以上の製作陣の熱量に圧倒されたアイアムアヒーローでございました!