【映画】「レヴェナント 蘇りし者」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 


レヴェナント 蘇りし者
鑑賞日: 2016年4月24日
映画館: 松江東宝5

 

 

 




好き度: ★★★★☆ 4.0/5.0点



最優秀助演クマちゃん賞



ディカプリオVSクマちゃんの壮絶な予告編を観て楽しみにしていた「レヴェナント 蘇りし者」、観てきました。感想としては、とにかく、クマちゃんがすごかった!(´∀`) という感じ。


ヒイイィィΣ(´∀`;)

 

 

 




お話は思ってたよりもシンプルで王道の復讐譚。映画.comさんのあらすじを拝借すると、狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス。狩猟チームメンバーのジョン・フィッツジェラルドは、そんなグラスを足手まといだと置き去りにし、反抗したグラスの息子も殺してしまう。グラスは、フィッツジェラルドへの復讐心だけを糧に、厳しい大自然の中を生き延びていく。というもの。しかも驚きなのはこれが実話ということ!(゚Д゚) 人間って強いなぁ…。


めっちゃ悪いやつトム・ハーディ

 

 




撮影がとにかくめっちゃくちゃすげぇんですよ。この映画はイニャリトゥ映画である前に撮影監督エマニュエル・ルベツキの映画だったんですよね~(´Д`)ルベツキのドヤ顔が画面から浮き出てるようでしたよ。ただ、ルベツキの雄大な自然の撮影が美しすぎるし素晴らしすぎるので、CGで足し算された場所がちょいちょい浮いて見えちゃってるところがいくつかあったようにも思ったり。やっぱり映像って難しいもんだなぁと思いましたよ…。背景が圧倒的にリアルな分、非リアルなものが確かに実話とはいえそこに実写じゃ絶対取れない映像が入り込んでくるとやっぱりどんなにリアルに見えても違和感をビンビン感じちゃうんだなぁと不思議な気持ちになりました。

だけど、そんな中あのクマちゃんだけはCGのはずなのに超絶リアルで存在感がハンパなかったのです。映画の中のクマちゃんの中ではトップレベルのクマちゃんだった。最優秀クマ賞。もうダメだ感をこれまで感じた描写もないといというか…マジで人間がクマに襲われてるとしか見えないすんばらしいクマちゃんシーンだったのです!


まじで感動的なクマでした!

 

 




この実話の題材を扱った映画が実は昔製作されてて、「荒野に生きる」という映画らしいのですが、信頼できる評論家のみなさんがこぞって、実はそっちのほうがすごいって言ってましてね。そっちがすっげぇ見たくなったんですがソフト化されてない~!!TSUTAYA発掘良品さん、お願いします(´Д`)


がんばったディカプー

 

 




とにかくこの映画のディカプリオを見てると、頑張ったね~(´Д`)と言わざるを得ないくらい、頑張りまくっててそりゃオスカー取りますわという演技…というか追い込みっぷりで感動しましたよ。クマに襲われ、生き埋めにされ、息子殺され、山の中這いつくばって、雪山で凍えまくって、ビーガンなのに生レバー食わされ、とにかく極限感をこれでもかと見せつけてくれました。

この映画、とはいえちゃんとイニャリトゥ映画だったのも良かったですね。それこそ「バードマン」とかにすごく近いものを感じました。イニャリトゥ定番の息子と父親のお話が軸だったり、マジックリアリズム的映像が放り込まれたり、そして何よりひとりの父親が「ぶっ生き返す」映画だったのです~!帝国の逆襲トーントーンのオマージュか?と思った動物のお腹を切って朝を迎えるというわかりやすく生まれ変わる描写もありましたね~。


ぶっ生き返すディカプーの話でした~


てなわけでクマちゃんがとにかく最高だし、一世一代のディカプリオが観れるのでとっても大満足でしたよ。いろいろまだ謎な映像がいろいろあったのですが、その辺は町山さんが有料ポッドキャストで解説されてて、いろいろタメになりましたよ。タルコフスキーとベルイマン、見なきゃね~と町山さんの話を聞くたびに思わされるのですが…なかなか手が伸びないなー(´Д`)



おわり